子供の頃から料理が大好きなアクセサリー作家・山本亜由美が、日々アトリエにこもって、知らない味や大好きな味の再現にトライする「食いしん坊レシピ」がスタート! 
あるときは1人で。スタッフや友人がいるときは2人で。
簡単で美味しくて、素材の組み合わせも楽しくて。
足したり引いたりが簡単なご飯をご紹介しようと思います。

 
 


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今回ご紹介したいのはイカのお刺身の食べ方です。
レシピというには程遠いのせるだけの簡単メニューなので、是非一度お試しください。

毎年夏になると札幌の取引先さんの地元、積丹に連れて行っていただきます。
アイヌ語で「夏の村」という意味を持つ積丹は、白い海底に反射した真っ青な海で有名です。日本海に突き出すような半島のその先に大小の岬が点在し、風が強く植物の背が低く、見渡す限りの空と海と荒々しい海岸線が続く場所です。
昔はニシン漁、今はヤリイカ漁やウニの養殖など積丹は昔から漁師の町なのです。

漁師さん直伝のイカの食べ方を教えていただきました。
「卵黄にすりおろしたニンニクと醤油を加え、イカを絡めながら食べる」、それだけなのですが癖になる美味しさです。
ニンニクたっぷりでどうぞ。
 

イカのニンニク卵黄醤油


材料(作りやすい量で)

・イカの刺身
・卵黄 
・ニンニクすりおろし
・醤油
・ご飯
・お好みで薬味(シソやミョウガなど)

作り方
ご飯の上にイカの刺身をのせ、卵黄、ニンニクのすりおろし、醤油をひと回し、いかに卵黄を絡めながらいただきます。

 

丼にするとニンニク卵黄醤油がご飯に混ざり、危険な美味しさです。
最初はそのまま、薬味はあとからプラスして召し上がってくださいね。

 


このニンニク卵黄醤油ですが、何かに似ているなあと思っていましたが、先日「スープ ド ポワソン」を作っていた時に閃いたことがありました。

「スープ ド ポワソン」とは「魚のスープ」のことです。とても手間のかかるスープで、大量に出る魚のアラやトマト、香味野菜をよく煮込み丁寧に丁寧に濾して作ります。
カリカリの砕いたパン、グリュイエールチーズ、そして「ルイユ」というニンニク入りの濃厚なマヨネーズのようなものをたっぷり乗せていただく、南フランスの漁師町でよく食べられる伝統的なスープです。
この「ルイユ」がにんにく卵黄醤油とそっくり!
卵黄とすりおろしたニンニクと塩、そして「ルイユ」はオリーブオイルで乳化させマヨネーズ化していますが、南仏の漁師町でも積丹の漁師町でも場所は違えど魚介の臭みを消し、旨味を増やす似たような食べ方をしているのだなあと納得しました。

さてさてこのニンニク卵黄醤油、手巻き寿司の時にちょっと加えても美味しいのでぜひお試しを。
 

撮影・文/山本亜由美 構成/藤本容子

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