ファッションエディター松井陽子さんが春になると黒のアイテムが着たくなる理由を最新のコーディネートととも語ります。


皆さん、お元気ですか。

気がつけば、いよいよ桜の季節!ですね。

来週には都内も満開の予想なのだとか。
街も、川沿いも、山も、日本の至る所がぱっと華やぐ季節。うれしいですね。


柔らかい日差しのもと、身も心も軽やかに、気持ちはふんわりと上向きに。
でも。なんとなく、いつも眠〜くて、だる〜いのも春。

街を歩けば、やる気と不安に胸を躍らせるフレッシュマン達。ふと見渡せば、草木は芽吹き、もっと大きく、もっと豊かにと日々すくすくと育つ季節。「成長したい」と願う人や自然界の営みに引っ張られ、エネルギーを持っていかれてしまうのでしょうか。

……そんなことを、冴えない自分の言い訳にしてみたり。笑

ほほえましくて、気持ちはうれしいのに。なんだかふわふわとしていて、ぼんやりしているのが私にとっての春なのです。ぼんやりというか、ぼーっ。ダメ子っぷりが見事に加速する季節というわけです。

世の中的には「柔和で、淡く、あいまいなきれい色=春の色」ということになっている気もしますが、私の場合は、春こそ、黒やネイビー、赤や白など、明確な色を選ぶことが多い気がします。

ぼんやりしている自分に打ち勝つために、……とまでは言いませんが。笑
冴えない自分の、せめて輪郭はくっきりとさせてみようかな、という本音からなのか。

実際、春は空もぼんやりと霞みがかっていますよね。だから、明解な色味の方が、締まって着映える気がします。そして、わかりやすい色に引っ張られて、姿勢もキリリと正される!


この春最初に選んだワンピースも黒にしました。

「春こそ淡い色より黒」が着たくなる理由_img0
 

コットンのダブルガーゼ生地の、優しげな表情を持つ黒。軽やかで、着心地もとっても良いこの一枚は、ブルーバードブルバードのもの。ファッション関係者にもファンの多いワンピースです。ずっと気になっていたのですが、この生地感も気に入って今季初めてワードローブに加えました。

 

大きめのボタンがフロントスタイルのポイントに。袖には色違いの白のボタンがあしらわれていて、手首から手元をさりげなく引き立てくれる仕掛けになっています。

「春こそ淡い色より黒」が着たくなる理由_img1
 

ヨーク部分に刺繍のアクセントが。センタープリーツがバックスタイルをキリリと見せてくれます。

リラクシングで、でも、シャツタイプなのでラフにはなりません。マイクロバスで移動する撮影の日などに、みんなつい選んでしまうというのにも、なるほど納得です。

「春こそ淡い色より黒」が着たくなる理由_img2
 

「花冷え」という言葉の通り、特に朝晩はまだ寒いのがこの季節。ワンピースなら、インにしっかりと仕込めます。丈も長めなので、靴下を履いてコンバースやショートブーツでもバランスが良く、夏が近づけば、ビーチサンダルやフラットシューズとも合わせても◎。


何かと迷い多き春のおしゃれをとても簡単にしてくれるのだから、とことん頼ろうと思っています。

「春こそ淡い色より黒」が着たくなる理由_img3
 

今日も朝から外ロケでしたが、桜の花がチラホラ。
日中の暖かい陽射しでさらに開花が進みそうですね。


では、また2週間後に!
Good day!!

松井陽子
Yoko Matsui
Instagram: yoko_matsui_0628

リング(右手)#オーダーメイド
リング(左手)#マディソンブルー
バングル#エルメス

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