パリ在住のミモレ人気ブロガー大熊洋子さんがご自身のコーディネートとともにフランスの春ファッション事情を綴ります。
 

春先のハッキリしない天候の日。フランス人は何を着る?_img0
 

寒いんだか暖かいんだか、何だかハッキリしないそんな気候。パリでは一年を通じてよくある訳で、人々は実に色々な格好をしている。

 

Tシャツ姿のお姉ちゃんが颯爽と歩く傍ら、ウールのコートをお召しのご婦人が背中を丸めて寒そうにしている。そんな風景は日常茶飯事で、結局の所、モードの中心地と言われるこの国の人達は、季節感などお構い無しに、自分の好きなものを、好きな様に着ているだけなのだ。

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ハイウエストのスキニーにヒールのサンダルが気分。レザーパンツにいつものスニーカーでも良い感じ。

斯く言う私もフィーリングで、好き勝手な格好をしている。朝起きた時には、その日の装いが頭の中に浮かんでいて、それは背景やらシチュエーションまでが具体的に、まるで写真の様に出来上がっているのだから、迷いようが無い。これは一種の特技かもしれない。

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後ろ姿もなかなか良いでしょ。

今日の主役は、日本の桜のような、薄墨色のエコファージャケット。ステラ マッカートニーの代名詞でもある、ファーフリーファー(Fur Free Fur)のゴージャスな逸品。

「洋子さん!ハイブランドのエコファーはね、やっぱり良く出来ているわよ。形も文句無しにカッコいいしね」

お洒落な友人が言っていた通りに、着て良し、眺めて良し。ロック風にもロマンチックにも、テイストを変えて何通りにも楽しめる。イエティみたいな毛長の、面白いシルエットも、自分のキャラに合っている様な気がしてご愛敬。

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ボーダーシャツのワッペンがアクセントに。肝心な時に目をつぶってしまうのは何故だ。

所詮フェイクファーだから、防寒レベルは中位。こんな感じで引っ掛けて、カーディガン代わりに愛用している。

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見よ!このゴージャスな質感はまさにイエティ。Hirokoさん、ポッケに何かを仕舞っています。

余りにも気に入り過ぎて手放したくない!まだまだ薄ら寒い日が続くと良いな、なんて考える始末。気に入ると最後、そればっかり一辺倒のしつこい私。嗚呼、困ったもんだ。

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