根拠のない「健康食事法」に注意


話がだいぶ逸れてしまいました。風邪の時に実践することはなんですか?と聞かれれば、おそらくそれは症状が軽い時にむやみやたらと薬を飲まない、ということかもしれません。薬は適材適所で使うこと。

また、栄養、休養をよくとることです。ただ、ここにもあまり科学的な根拠がある訳ではありません。

栄養に関して言えば、体調が悪く、食欲も優れない時に「健康に良い」とか「健康に悪い」といった根拠のない「健康食事法」で食べられるものを自分で制限してしまうのは得策ではないと思います。

持病があり、食事制限があるという場合ならば別ですが、そうでないなら食べられそうだなと思ったものを食べればそれでいいと思います。

母が勧めてくれたビタミンCたっぷりのみかんは食べたくないけれど、アイスクリームなら食べられそうだと思ったら、摂取するのはアイスクリームでもいいかもしれません。10年それを続けたら、さすがに健康を害してしまうかもしれませんが、風邪をひいている2日や3日だけなら大きな影響はないでしょう。

無理して食べたり、逆に食べなかったりするより、無理なく食べられるもので栄養をとることこそが大切だと思います。

 


自分だけが知っていることもある


最後に、最も大切なことは、あなたの風邪の治し方は、あなた自身の体が、あなたの免疫がよく知っているということです。だからこそ、むやみやたらと色々なものに手を出さず、自分の体を信じてあげてください。そして、あなたの体が風邪を治すまでの間、よく休み、よく栄養をとって体をサポートしてあげてください。症状が辛い時には、快適な休養を助けるために薬を使うのもよいでしょう。風邪の治療はこのように、本来とてもシンプルです。

これだけ書いてほとんど何もすすめていない私は、「ヤブ医者だ」と思われてしまうかもしれませんが、それが私のすすめる、有効で安全な「風邪の治療法」です。
 


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