迎えにきた王子様のどこに行くかわからない白馬には乗れない


そんなことを考えていた時、火曜ドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』でも、こんな台詞が流れました。「欲しいものは自分で手に入れたい。そういう困った性格なのかな……」。そう言って、ヒロインのとわ子(松たか子)は、夢を叶えてくれる小鳥遊(オダギリジョー)ではなく、同じ悲しみを同じように感じることができる八作(松田龍平)のもとに駆けつけました。

 

昨シーズン放送のドラマ『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』で、菅野美穂さん演じる恋愛小説家・碧が、「王子様が迎えに来て、どこに行くか分からない白馬に乗ることはできない。私は、自分の行く場所は自分で決める。自分の足で歩く」と言っていたことも印象に残っています。

『着飾る恋には理由があって』の真柴のように、令和のヒロインが選ぶのは「夢を叶えてくれる白馬の王子様」ではなく、「ともに戦ってくれる仲間」のような存在なのかもしれません。アイドルソングにも、同様の変化が起こっています。