自分にとってベストな仕事を知るための“ある仮説”
あくまでも噂に過ぎませんが、今後、ユニバーサル・ベーシック・インカム(※生きていくために必要最低限の収入を国民に配当する仕組み)が始まり、誰もがお金に困らない世界になる、とも言われています。
そうすると、これからは、「もしお金に困らなくても、やりたくなる仕事は何か?」という視点が持てるようになるのです。
なかには、「お金に困らなければ、働かないよ」と思う人もいるかもしれませんが、人は、遊びほうけていて幸せになれるほど、単純ではありません。
やはり「誰かの役に立つ」ことで自己重要感が高まったり、仕事を通して自己を表現することで、「自分は何者なのか」を実感したりするものだからです。
それに自分が夢中になれるビジネスに取り組んでいる人にとっては、仕事というのは、「究極の遊び」でもあるのです。
自分がやった仕事で、どれだけ人に喜んでもらえるのか、社会に役立つのか、を考えることは、最高にエキサイティングな遊びでもあるのです。自己満足なことだけをやっていても、つまらなくなってきますしね。
そして、さらに言うと、自分が本気でやりたい仕事に出合えた人は、「働くこと=生きること」という感覚を持っている人も少なくありません。それくらい「人生をかけてやり遂げたいもの」だからです。
もし世界のシステムが変わり、誰もがお金がなくても生きていける世の中になっても、おそらく多くの人は何かしら仕事をするでしょう。もちろん、しばらくは遊びほうける人が多いかもしれませんが、結局、何かは始めると思います。そのときは、“やらされている感のある仕事”よりも、“積極的に自分がやりたいと思える楽しいこと”をやるものでしょう。
そんな状況のときに、「あなたがやりたいと思うことは何なのか?」ってことなのです。それを、「今後、どんな仕事をしようか」と迷っている今、挑戦してみると、道が開けることもあるかもしれません。
孔子の『論語』にこういったものがあります。
「これを知る者はこれを好む者に如(し)かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如(し)かず。(訳:知識のある者は、それを好きな者には及ばない。それを好きな者は、それを楽しんでいる者にはかなわない」
日本には、「好きこそものの上手なれ」という言葉がありますが、それ以上に“楽しんでいる人”が最強なのです。
無職になり、人生のスタートラインに立ったのであれば、色々な道を選べる自由があります。この機会に、あなたにとっての“究極の遊び=仕事”を見つけてみては、いかがでしょうか。
前回記事「50歳にして「劣等感」を手放す。「バカにされている」と思うほど人は不幸に」はこちら>>
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