“挑戦することの大切さ”をあらためて実感

【森崎ウィン×玉井詩織】マチトムは、子どものころのワクワク感がよみがえる作品_img0
 

7月30日(金)から公開される映画『都会のトム&ソーヤ』は、18年間にわたって愛される大人気小説『都会のトム&ソーヤ』(はやみねかおる:著)を実写化した作品。ごく普通の中学生ながら、卓越したサバイバル能力を誇る内藤内人と、学校一の秀才にして御曹司である竜王創也の二人が、天才ゲーム・クリエイター集団「栗井栄太」に挑戦するという物語です。

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映画に先立って、7月16日(金)からABEMAで『都会のトム&ソーヤ ぼくらの砦』の公開がスタートし、大きな話題になっています。森崎ウィンさんと「ももいろクローバーZ」の玉井詩織さんは、「栗井栄太」のメンバーを熱演。それぞれの役柄を演じて得たものや、大人にとっての見どころについて伺いました。

 
 


中学生ならではの純粋さや吸収力が、大きな刺激に


映画『都会のトム&ソーヤ』の原作は、シリーズ累計発行部数200万部を突破した推理小説シリーズ。今回の映画では中学2年生の内藤内人を演じる城桧吏さんと竜王創也役の酒井大地さんのコンビを中心に、注目の若手俳優が多く登場します。敵役を演じた森崎さんと玉井さんはどのように感じていたのでしょうか。

森崎:中学生がたくさん集まっての撮影だったので、現場はいつもにぎやかでした。けれども主演の城桧吏くん、ヒロインを演じた豊嶋花さんは、多くのドラマや映画に出演してきた実力派。本番になるとスイッチがちゃんと切り替わって、「この歳で、こういうことができるんだ!」と驚きました。

玉井:私は演技経験がたくさんあるわけではないので、むしろ城くんや豊嶋さんは大先輩。集中力が本当にすごくて、NGが少ないんですよ。大人のほうが、「間違えられない!!」と、プレッシャーをかけられていた感じです(笑)。創也を演じた酒井大地くんは、この作品がデビュー作。それなのに、本当に堂々としていて、クランクアップのときには佇まいまで変わってしまっていて……。感心してしまうことばかりでした。

森崎:中学生たちは、僕たちの所属する事務所の後輩なんですよ。だから、「スターダストは、いい若手を見つけて育てているな」という感じ。さらに栗井栄太チームを見てみると、これまた事務所のすごい先輩たちばかりで、自分がいかにいい環境に置かれているかを実感。いろいろな刺激になりましたね。

玉井:私は原作では小学6年生で、しかも英語は話せないものの、見た目が外国人という男の子、ジュリアス・ワーナー役。最初は「私にできるのかな」と、すごく不安はありました。いつもより低いトーンで話すなどの工夫はしたんですが、見た目はどうにもならないじゃないですか。でも衣装さんやメイクさんが、本当に頑張ってくださって。完成した作品を観たときは、自分であって自分でないような、不思議な感覚でした。

森崎:僕は現場で、ジュリアス・ワーナーの玉井さんしか見てこなかったから、今日はものすごいギャップ(笑)。朝、「おはようございま〜す」と現場に入ったときから、「あれ、あれジュリアス? 今日は大変身しているな」とずっと思っていたんです。

玉井:いや、これが本来の私で、大変身は役のほうだから(笑)。でも原作を読ませていただいて、本当にワクワクしたし、多くの方々に長く愛されているシリーズなんだな、ということを実感しました。その分プレッシャーはありましたが、そんな枠品に参加できて光栄だな、という気持ちのほうが大きかったかもしれません。


ヒゲの整え方と、カラーコンタクトを入れるテクニックを習得!?


森崎:僕も原作を読んで、忘れていた子ども心をくすぐられる作品だな、と思いました。いつの間にかのめり込んで、ワクワクしながら読んでいる自分がいて。現場に入るときも、いつもワクワクしていましたね。僕が演じる柳川博行は、ゲームの音楽とグラフィックを担当する美大生。そこから「ひきこもってる時間が多いんじゃないか」「ヒゲが伸びてるんじゃ!?」などと、キャラクターを作り込んでいきました。そういうわけで、今回の作品を通じて、ヒゲの整え方にすごく磨きがかかりましたね。「こうやって伸ばすのか、なるほどね」なんて(笑)。

玉井:私も、カラコンを入れる技がすごく上達しました! 最初の衣装合わせでは、片目にコンタクトを入れるのに、30分くらいかかっちゃって……。最後のほうになると、「おはようございま〜す、パッ、パッ」みたいにあっという間に装着できるようになっちゃった(笑)。

森崎:今回、後輩たちと一緒に作品を作ったことで、物事に対する純粋さをすごく感じました。大人になると変なプライドとか恐怖心とかが出てきてしまうけど、そうじゃなく、純粋に飛び込む必要があるんだなあと。私たちは夢を与える仕事をしている以上、直感を大事に飛び込んで突き進んでいかないと、観てくださる方々の心を動かすことはできないんじゃないかと。森崎ウィンとして、そんなことを学んだ作品です。

玉井:ストーリーは、私たち栗井栄太という大人のクリエイティブチームが、中学生に本気でゲームを仕掛けるというものなんです。それで最初は「子ども相手に、大人げない」とも思ったんですが、創也くんが本気でゲーム・クリエイターを目指していることを受けて、同じクリエイターとして勝負をしているんだな、と気づいたんです。だからこそ変に手加減せずに、真っ向から対峙しているんですよ。だから、チャレンジや夢を見ることに年齢は関係ない。いつスタートしても早すぎないし、遅くもない、ということをあらためて感じました。


刺激的な毎日こそ、大人にとっての冒険になる


森崎:僕は創也のようなインテリタイプではなくて、内人のように直感で動く野性的なタイプ。とはいえ、この映画のような状況に置かれたら、きっと迷わず逃げると思います(笑)。

玉井:内人と創也、どっちがタイプかと言われると……、内人ですかね。創也の理屈っぽさは中学生だから可愛らしいけれど、同世代だったら、ちょっとイラっとしてしまうかもしれません(笑)。私自身、とてもアクティブなほうなので、映画の美晴のように、きっと二人にくっついて冒険すると思います。そういえば私この前、自転車に乗って5駅分くらい走ってきました。そういう冒険は、けっこうしているかもしれません。

森崎:どこかに出かける冒険もあるけれど、舞台やミュージカルライブに挑戦している今の状況も、けっこう冒険だと思っていて。今は、すごく刺激的なんですよね。この作品も最初は、「子ども向けなのかな?」と思っていたら、まったくそんなことはなかった。子どもも大人も楽しめる、極上のエンターテインメントになっていてビックリ! 

玉井:謎解きに頭を悩ませたり、自分の学生時代を思い出してワクワクしたり……。大人だからこその楽しみ方が、いろいろあると思います。私はなにより、子どもたちの純粋な気持ちが、すごく刺さりました。夢を見ることって、やっぱり大切なんだなあって。

森崎:本当にそう。この作品は、謎解きが楽しめるだけじゃなく、ホラー要素も青春要素もちゃんとある。そして、映画を観終わって帰るときには、いつもの街がちょっと違う風景に見えるんじゃないかな、と思います。


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取材・文 萩原はるな