「離婚は良くないこと」だと思いがちですが、むしろ前向きな気持ちから別れを選ぶ夫婦も少なくありません。
もちろん、生涯添い遂げることは素敵なことですが、別れたほうがいい夫婦も現実的にいるもの。「離婚によって幸せになること」もあるのです。
夫婦が、別にパートナーを嫌いになったわけではないけど、前向きな気持ちから離婚の選択する場合は、どんな理由があるのでしょうか。


離婚が前向きである理由1:月日と共に自分も関係も変わったから

 

人は、月日と共に変わってくるもの。それに伴い、パートナーとの関係にも変化が出てきます。おそらく多くの人が、20代、30代、40代で、ものの考え方や価値観、そして好みも変わってきているものではないでしょうか。
20代のときは、まだ世の中がどういうものかが分かっていないこともありますし、30代になることで、社会を上手に立ち回るためのコツを学ぶ人もいます。40代になると、野心が一旦落ち着き、自分らしさに目覚めることもあるでしょう。

 

例えば、20代で結婚して、当時は相性が良かったのだとしても、40代、50代になっても、ずっと相性がいいままでいられるとは限りません。お互いに、生き方、考え方が変わっていき、すれ違いが生じたり、また今後、進みたい人生の道が違ったりしてくることもあるでしょう。
理想を言えば、夫婦が共に成長していけたらいいものですが、現実的に、自分が関わる世界は「家庭だけ」という人はほぼいないもの。だから、それぞれが社会や関わる人たちなどの影響を受けて、変化していくことが多いもの。
たとえ考えが合わなくなっても、お互いに譲り合ったり、場合によっては離れて暮らす選択をしたりして、折り合いをつけながら夫婦関係を続けられたらいいものですが、根本的に「理想とする生き方」が変わってきてしまった場合は、離れたほうがいいこともあるでしょう。
例えば、妻は都会暮らしが性に合っているけど、夫は田舎暮らしがしたくなり、さらに、「夫婦は一つ屋根の下で共に生きていくべきだ」「妻は夫に従って、サポートするべきだ」という価値観を抱いていると、一緒に生きていくのは難しくなるでしょう。

ただし、「合わなくなったら、別れればいい」なんて、そんな簡単に離婚を推奨しているわけではありません。子供がいたら、きちんと育てる義務はありますしね。
ただ、子供のために、夫婦が我慢して、不幸のままでいいわけはありません。そもそも親が幸せでなかったら、子供も幸せではないですしね。
親の離婚は、子供の心を傷つける行為ではありますが、離婚しないまま、家の中で喧嘩ばかりされるくらいであれば、別れてくれたほうが子供にとってもいいこともあるものです。

「夫と妻の変化によって、結婚生活の維持が難しくなる」ということの中には、実際に結婚生活を経験してみることで、「自分(もしくは、相手)が結婚に向いていない」と気づくケースもあります。それについては、次のページで紹介します。

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