現代は、「ものを持たない価値観」が広がりつつあることによって、今までは欲しがっていたものであっても、求めなくなってきている人が増えています。
また、「何かを得れば、何かを失う」というように、何かを手に入れたら、それを維持するために、時間や労力、お金を使わなくてはいけなくなることもあるもの。だから、単に「手に入れればいい」というわけではないことに気付いた人も多いのでしょう。
これからは、必要以上のものを「持たない」ことが、生き方のトレンドになってくるかもしれません。では、どんなものを持たない人が増えるのでしょうか。ちょっと大胆に予想していきます。


これから持たない人が増えるもの1:ハイブランドの服、バッグなど

ブランドバッグも結婚相手もいらない。「持たない幸せ」が生き方のトレンドになり得る理由_img0
 

最近は、ハイブランドの服やバッグは、買うよりも、借りる人が増えてきました。本当にそのブランドや商品が好きで愛用している人や、頻繁にパーティなど気合いをいれなくてはいけないような用事がある人は別として、日常的にハイブランドの洋服を着て、高価なバッグやジュエリーを身につけて歩く必要がある人は少ないもの。高価な服を着ていると、気兼ねなく食事が楽しめなかったり、高級なものを持っていると盗難に狙われやすくなるので、少し警戒したりしなくてはいけなくなりますしね。

 

たまーに着るだけの洋服は、月日と共にデザインが古くなったり、自分のサイズに合わなくなったり、さらに、クローゼットにしまっていたら、虫食いやカビが発生していたり……なんてことも。だから、いいものほど手入れは大切ですし、体形を含め、それが似合う自分でい続ける必要も出てきます。
しかも、何かある度に同じ服を着て行ったら、「またこの服を着ているわ!」と気づく人がいることも。でも、何着もハイブランドの服を手に入れられるかどうかは、“お財布と相談”が必要なので、難しい人は少なくないでしょう。

これらの理由により、よほど気に入っているものであればまだしも、「そんな“たまにある非日常の出来事”のために、高価なものを所有する必要はあるのだろうか?」と疑問に思う人は増えています。
ハイブランドの服やバッグのレンタルサービスをする企業は増えているので、たまにしか必要としないのであれば、トータル的に考えてレンタルのほうが安く済むことも。しかも、借りるなら、部屋のスペースも取らないですしね。

実は、現代人がハイブランドを持たなくなっている背景には、「見栄を張らなくなった」ところもあるでしょう。ハイブランドでなくても、素敵なものも色々とありますしね。
本当にその高価な商品を気に入っているのであればいいのですが、なかには、人に自分の価値を認めさせるための「ステータス・シンボル」として持っている人もいます。でも、現代は、自己の内面を深く見つめ、“ハイブランドのものを所有することによって、優越感に浸ろうとしている自分自身”に気づき、もっと「等身大の自分でいよう」と思う人も増えてきています。
TPOは大事ですが、根本的には、身につけているものよりも、「自分自身の魅力で勝負をする」くらいの気持ちでいたほうが、人としてカッコイイですしね。なによりも、見栄を張らないほうが、楽に生きられます。

もちろんハイブランドの商品は、素敵なものが多いですし、持たないほうがいいと言っているわけではありません。ただ、見栄や優越感のためだけに買う人は、減ってくるでしょう。

次に紹介するのは、「一昔前は大半の人が持っていたものですが、現代は手に入れる人が減ってきているもの」です。

次ページ▶︎ 「社会の変化によって、手に入れる人が減少しているもの」について

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