歳を重ねても、「若い頃にモテた」という成功体験をひきずってしまう女性は、意外といるもの。「男性に選ばれること」に自分の存在価値を見出していた人は、そこからなかなか抜け出せないことがあります。
特に、アラフォー以上の女性のなかには「男性に何かをしてもらうことで、自分の存在価値をはかる」傾向がある人が少なくありません。それは「女性は、男性に大事にしてもらってナンボ」という親からの教えの影響もあってのこと。だから、「男にモテること=女の価値」だと勘違いしてしまうのです。
でも、月日と共に社会が変わり、女性も自立することが求められるようになり、さらに、自分自身も若さを失うにつれ、その根付いた価値観によって、苦しんでしまう人も増えています。
“男性に自分の価値を決めてもらう生き方”から抜け出すために大切なことはなんでしょうか。
・“男性に自分の価値を決めてもらう生き方”は、不自由
・【漫画】「私、女として終わってない?」に親友が答えた一言
・「女性は、男性に大事にしてもらってナンボ」から抜け出す!
・「女を捨てる」のも、違う!
“男性に自分の価値を決めてもらう生き方”は、不自由
“男性に自分の価値を決めてもらう生き方”から抜け出すには、そこにある誤った思想と不自由さを理解することが大事です。
かつて女性の多くは、「男性に選ばれ、結婚し、出産し、子育てをすることが、女性の幸せ」という呪縛に縛られていました。だからこそ「お嫁にもらっていただく」という発想の人もいました。
でも、それは一昔前の話。その頃の結婚は、女性にとって“永久就職”といった言葉が使われたように、単に愛情があるだけでなく、女性が生きていくためにも、結婚していたところもあるのです。
ですが今では、女性の社会進出は一般的なことになり、また年功序列や終身雇用制は無くなりつつあるため、夫だけの収入で家族を養えることが難しくなって、夫婦共稼ぎの家庭が増えてきました。
つまり、「男女がフェアに関係を築ける世の中になってきた」と言えるのです。
そんな状況に変わっても、未だ根強く「(受け身的に)男性に選ばれること、大事にしてもらうのが、価値のある女性」という思想を抱いている人は、少なくありません。なかなか自分に染み付いた思想から抜け出すのは難しいからです。
「男性になにをしてもらうか」によって、自分の存在価値をはかっていたら、相手の気分次第で、“自分の価値の変動”が起きてしまいます。その度に自分のメンタルも右往左往してしまうでしょう。それはかなり不安定なことではないでしょうか。
例えば、付き合う前は、素敵なデートスポットに連れて行ってくれた恋人が、交際が3年経った頃には、近所のファミレスしか連れて行ってくれなくなり、最終的には別れを切り出したとします。その女性の「人としての価値」は、付き合う前よりも下がったのでしょうか?
……そんなはずはありません! 恋人にどういう扱いをされようが、そもそも彼女の価値を彼が決めるものではありません。
でも、恋人にそんなことをされてしまうと、多くの女性は「私は価値のない女なのかもしれない」と自信を失ってしまうことが多いでしょう。実際は、魅力のある心優しい女性であっても、です。
また、ある女性はお金持ちの男性とセレブ婚をしたとします。そして、2人の子供を育てている中、夫に浮気され、愛人から略奪され、離婚をしたとします。その女性の「人としての価値」は、下がったのでしょうか?
……そんなはずはありません! ただ、実際は下がっていなくても、本人は自分の価値に疑問を抱いてしまうことはあるかもしれません。その女性が悪いのではなく、「パートナーとして選んだ男性が残念な人だっただけ」であっても、です。
もちろん世の中には、物の見方が浅い人もいるので、「男に捨てられた(価値のない)女性」だとレッテルを貼られることもあるかもしれません。
でも、“本当の人としての価値”を分かっていない人に、どう思われようと関係ありません。例えるなら、そういう人たちは、高級なアンティークカップですら、「古臭い時代遅れのカップだ」と判断するようなものだからです。
そんなことよりも、「そんな薄っぺらな思想に左右され、自分自身の価値を認められない」ほうが、大きな問題です。
現代は、女性も自立していたら、行きたいところは男性に連れて行ってもらわなくても、自分で行くことはできるし、欲しいものがあれば、自分で買うこともできるもの。
恋愛、結婚をしていなくても、魅力的な女性はいるし、「男に選ばれる=価値のある女」というわけでもありません。相手次第で自分の価値や幸せが変わるような生き方から抜け出し、もっと自由になったほうがいいのです。
しかも、若い頃はモテて、色々な男性に求められてきたことによって、「自分の存在価値は高いのだ」という自信をつけてきた人ほど、歳を重ねてからも、「男性から女として求められることで、自分の存在価値を見出すこと」から抜け出せない傾向があります。
「自分の強み=得意技」のようなものなので、それが出せない日常は、自分らしさが出せないように感じてしまうのです。だから、結婚後も、「女として求められること」を諦められずに、不倫に走ってしまう人妻もいるくらいです。
そういう人は、自分の強みは「女としての魅力(だけ)」だと思ってしまっているのかもしれません。
でも、歳は重ねていけば、もちろん容姿も若い頃のままではいられないので、加齢と共に、その自分の唯一の武器を失ってしまったときには、「自分の価値」が分からなくなってしまうこともあるでしょう。だから、遅かれ早かれ、その“誤った思想”から抜け出したほうがいいのです。
では、男性から求められることで自分の価値をはかってしまう女性が、その思想から抜け出すためには、どうしたらいいのでしょうか?
それについては、次のページで紹介します。
【漫画】「私、女として終わってない?」に親友が答えた一言
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