大人になると、より本を読む人と読まない人に分かれてくるもの。情報が溢れている現代では、本は“嗜好品”のように、好きな人が嗜むものに過ぎなくなっているところがあります。
でも、「本を読む人は、読まない人よりも得する」といっても、過言ではありません。その理由は何でしょうか。


読書には、“お得感”がある!

 

私たちが幸せに生きるためには、「状況をいい方向にもっていく思考」が必要です。幸せな人は、単に「運がいい」というわけではなく、たとえ辛い環境でも、状況を好転させる力があることが多いのです。
ものの考え方によって、言葉や行動が変わり、その結果、自分をとりまく状況や環境が変わってくるもの。つまり、思考こそが“人生の種”であり、それが元となって実(=自分の人生)を作るのです。だから、思考を磨くほどに、人はどんどん幸せに生きやすくなってくるわけです。

 

でも、私たちの限られた経験だけでは、「人生において大事なこと」を学べないことも少なくありません。また、残念ながら、学校でも教えてもらえないことが多いもの。
でも、自分が今、人生においてつまずいていることの解決方法は、すでに先人たちがとっくに導き出して、本に書いていることもあるのです。
だから、良質な本を読んだり、色々な文化に触れたりして、“能動的”に自己を成長させていく必要があるのです。

一言で本といっても、小説、エッセイ本、自己啓発本、ノウハウ本、さらに漫画や写真集までさまざまです。どんな本なのかによって、得られるものは変わってきます。
例えば、エッセイ本や自己啓発本などのノンフィクションの本は、たとえ私たちが2、3時間くらいで読み終えるものであっても、著者は少なくとも1ヶ月以上はかけて書いていることが多いもの。しかも、その人の人生で得た知識や人生哲学が凝縮されているものなのです。それが手軽に読めるのは、お得感がありませんか?
内容によっては、自分の経験だけでは分からなかったことが、すんなり学べることもあります。だから、良書は、「人生の参考書」になり得るし、“自己を成長させるために手っ取り早いアイテム”なのです。

もちろん、最近は、WEBでも人生の勉強になる内容を書かれている人は数多くいます。ただ、気を付けないと、個人でやっているWEBやブログの場合は、偏った思想に陥ってしまうこともあります。
逆に、本の場合は、著者だけでなく、編集者や校正者など、色々な人が関わって作られます。しかも、その情報が正しいのかも、きちんと調べてから出版されることも多いもの。だから、本のほうが「信頼性が高い」ことはあるでしょう。

本を読むことよって、さまざまな人の思想に触れていくと、たとえ自分とは違う意見であっても、「こういう考えもあるんだな」と受け入れられるようになってきます。それこそが、「人と調和しながら生きていくために大切な能力」です。
現代は、自分とは違う意見を頭ごなしに否定してしまう人も少なくありません。そこにあるのは、「凝り固まった思想」と「自分が間違っている(劣っている)のではないかという恐れや劣等感」です。
でも、本を読み、思考を広げることで、色々な意見を取り入れることができ、さらに、知識や知恵を得て自信をもてるようになったときは、より人と上手に付き合っていけるようになるでしょう。

先ほど、「学校でも教えてもらえないことが、本で学べることもある」ということを書きましたが、それは具体的にどんなことでしょうか。それについては、次のページで紹介します。
 

次ページ▶︎ 「本で学べる重要なこと」について

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