ファッションエディター松井陽子さんが、新しく購入したシャツを紹介します。

 

一枚で、素肌にさらっと。
生地をまとう、素肌が喜ぶ感覚。そして、ほっとする感覚。

 

若い頃はそんなこともまで考えもしませんでしたが、年齢を重ねた今、素肌の感覚がぐっと鋭くなっている気がします。

秋には、秋の。冬には、冬の。春も、そして夏もそうですが、季節が移ろうように、素肌も移ろいます。その感覚を覚えたのは、本当にここ数年のこと。

素肌の経験値が増えたからか、単純に素肌が敏感になったからか。
いずれにしても、そんな年齢になり、素肌が喜ぶ心地良さを見過ごすことができなくなったとは言えそうです。

そう思うと、シャツって本当に大人の必需品。

色や柄、フォルムもですが、なんと言っても素材のバリエーションがとっても豊富だから。Tシャツだったら、こんな風には選べません。

だから私にとっては、シャツ=素材を着る。そんな感覚に近いのだと思います。

 
 

シーズン前にチェックしていた一枚が、こちら。
ハウス オブ ロータスで選びました。

ネル素材のようなノーカラーシャツは、実はリネン素材。表面は丁寧に起毛加工されて、深まる季節にぴったりな表情に仕上がっていますが、内側はさらっとしたリネン独特の風合いです。
本当に気持ちの良い一枚で、まさに素肌が喜ぶ、そんな感覚。

細やかなデザインの機転もさることながら、さすがは素材や発色に一家言ある大人の女性たちに人気のあるブランドらしい、エクセプショナルな一枚です。

 
着丈もしっかりあって、パンツの上にぱっと着るだけで雰囲気のある着こなしを叶えてくれます。襟や袖は切りっぱなしたようなラフな仕上がりに。ストレッチのきいたスウェードパンツと合わせて、こんな風に着こなしてみました。素材の表情が、季節感を少し前へと進めてくれます。


シャツの魅力を再認識するようになって、ニットのインナーにシャツを着ることが増えたのもの、40代後半になってから。

それまでニットも素肌で着るのもだと思っていましたが、インナーにシルクを選ぶようになったら、断然その方が心地が良くて。そして、ある時、その感覚でシルクのシャツを合わせてみたら、心地の良さだけでなく、いつものセーターがまた新しいものへと変わったことを発見!

コットン素材にしたら、また着こなしの雰囲気は変わり、柄を合わせてみたら、顔まわりの印象が変わり……。以来、シャツの数だけ、冬のおしゃれのバリエーションが増えたような気がしています。


このシャツも、もう少し季節が深まってきたら、ニットに合わせる予定です。タートルネックのノースリーブニットや、ローゲージのカーディガンと合わせてみようかなと、あれこれイメトレ中です。


穏やかな陽射しと、心地の良い風が気持ちいいですね。
夏の余韻がまだ残る秋。本当にいい季節です。

そして驚くほど眠い!笑
本能のままに眠ってみたら、小学生の息子よりもよく寝てしまいました。

皆さんも、どうぞ穏やかなこの季節を満喫されますように。

では、また2週間後に!

Good day!!

松井陽子
Yoko Matsui
Instagram: yoko_matsui_0628

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