ファッションエディター松井陽子さんが、気持ちが切り替わるシャツをご紹介します。
皆さん、こんにちは。
お変わりなくお元気ですか?
雨が冷たいですね。
そして、……寒いですね。
「涼しい」をいきなり超えてきて、「寒い」。
……もう、何でも受け入れます。
そんな気持ちとともに始まった9月。
夏休みと新学期。そこには明らかなる境界線があります。
生活がパッと変わる感覚。
大学生頃くらいからですかね、しばらく忘れていました。そして、子どもが幼稚園に通い始めるようになって、また思い出した「明日からは新学期!」の感覚。
見えないけれど、そこには気持ちの境界線があり、時間も、動きも、気持ちも、カチッと音を立ててシフトチェンジするかのように変わります。
夏の終わりくらいになると、それが自分の中でも意識されます。少しずつ、少しずつ。
新学期が始まってしまえばもうなんてことないのですが、生活に規則性や縛りが求められると、とっても構えてしまう。特に直前は。
ちょうど先週のこと。
私も原稿を書くのに集中したいのに、真横で息子の夏休みの残りの宿題を見なければいけない(しかもできているはずのドリルが、隙間だらけだったという!)という最も回避したい状況に飛び込んでしまったことがありました。
私は寝不足でいつにも増して低血圧気味でしたが、ドリルのページをめくるたびに「ねー! さっきから全然手が止まってますよー。え! これ、もしや忘れちゃった?」と、血圧は↗︎↗︎! 当の息子は、「やる気スイッチが入らないなー」と、不思議なことばかり言って。
そのうちに小学校3年生の息子が、「もう、早く学校に行きたい……」と目に涙を浮かべながら言うのです。「ママだって、ぼくが学校に行ったら、ドリルを見なくてもいいでしょ? ぼくも早く友達や先生と一緒にやりたいよ」と。
「ええ。ママもこんな気持ちになるくらいなら、早く2学期が始まってほしい」と私もその時の本音を伝えました。「でも、宿題もこんな中途半端で『できてるー』って言っちゃうあたり、その気持ちのままに学校に行っても、それじゃ先生もお友達も困っちゃうよね。そして、後回しにして一番困るのはカンくんよ」
子どもを叱るときに、一番避けたいのが着地点のない話。
何が、残念な気持ちにさせるのか。いけないのか、変えた方がいいのか。そしてそれはどうしてなのか。
……と言いながらも、気づくわけです。
同じ空間で生活していて、子どもにだけ姿勢正しく生きていくことを求めるのもナンセンス。午前中はパジャマのまま過ごすことを自分に許し、夏休み気分を満喫中だったのは他ならぬ私です。だったらもっと前に見てあげてよ! ということでもあるわけで。
緩んでいた自分をまずはキュッとせねば、と改めて実感した瞬間、でした。
「ママも自分勝手だったかも。強いこと言っていたらごめんね」。
そうして、始まった新学期。
朝起きて、パジャマを脱いでシャツを着る。
1つ1つボタンをとめる。
なんでもない日の、朝のシャツ。
やる気スイッチがこれで入るのかは……わかりませんが(笑)。
引き締めスイッチは多少なりとも入る気がします。
さあ。子どもに引っ張られるように、新しい2学期の始まりです。
次のお楽しみは、冬休み。
季節もぐっと深まり、冬! クリスマスにお正月です。
うんと先と思っても、あと3ヵ月半です。
気分良く、とにかく今は元気に過ごしましょう!
Good day!!
松井陽子
Yoko Matsui
Instagram: yoko_matsui_0628
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