今まで似合っていたはずの服が似合わない。何を着たらいいか分からず、自分に自信が持てなくなってきた……。40歳前後で訪れる体型や環境の変化によって、ファッションに惑う時期のことをミモレは「おしゃれ更年期」と呼んでいます。
悩み多きこの時期を、おしゃれによってどう前向きに乗り越えていくのか? 自身も「おしゃれ更年期」に悩んだという大草直子コンセプトディレクターが、その実体験をもとに「おしゃれがラクになる」処方箋を指南します。
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パンツが似合わないと感じたとしたら……、それは今の自分の体型に合っていないパンツをはいているから。合っているというのは、パンツの中に体が収まればいいということではないんです。サイズは小さいほうがいい、ずっとサイズが変わらないほうがいい、と思い込んでいる方がいるとしたら、すぐにその考えは捨てて下さい。年齢を重ねたら、「体重」は変わっていなかったとしても「体型」は変わっていきます。それなのに以前と同じパンツをはいていたら、似合わないと感じるのは当然のこと。「入る」ことに固執せず、「体型に合っている」かどうかをチェックしながら、パンツは選ぶようにしましょう。
デザインでいえば、テーパードシルエットがおすすめです。おしゃれ更年期で体型の変化が顕著にあらわれるのが、太ももや腰周り、ヒップ。もものハリが強くなったり、お肉がついたりすることで、脚のラインが変わってきます。以前なら最強の美脚パンツだと思えていたスキニーは、その変化したラインを露わにしてしまうパンツです。
ここからははいたときに、どんな部分をチェックしたらいいかも交えながら、おすすすめのパンツを紹介したいと思います。
センタープレスが歪んでいないかを必ずチェックして
NAOKO'S COMMENT
腰回りが以前よりも豊かになってきたり、太ももがハリが強くなってきたり。年齢を重ねて変化が出てきた体型に合うパンツは、腰回りにゆとりのあるテーパードシルエット。脚をまっすぐに見せてくれるセンタープレス入りがおすすめです。
試着したときに、体型に合っているかのいちばんの見極めポイントは、センタープレスのラインが歪んでいないかどうか。パンツをはいて前から見たときにセンタープレスがきれいに直線でなく、がたついていたら、それは体型に合っていない証拠です。横から見たときにチェックしたいのは膝まわり。膝が出ていたら、それも体型にあっていないからだと思って下さい。
入っているから大丈夫と目をつぶらず、しっかり自分の体型と向き合って、きれいにはけるパンツを見つけることで「パンツが似合わない」は解消されるはずです。
「テーパードシルエット」「センタープレス入り」ならこれもおすすめ!
テーパードシルエット、センタープレスに加えて、フロント部分はゆったりとタックを重ねた、になるお腹まわりをカバーしてくれるデザインに。
次回は何を着てもしっくりこないときのカンフル剤となってくれる「テクノロジーアイテム」について。
たったひとつ取り入れるだけで、見え方を大きく変えてくれます。テクノロジーアイテムとはどんなアイテムなのか? 選び方、取り入れ方は? お楽しみに。
大草ディレクター提案の「おしゃれ更年期」の処方箋コーデ
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エストネーション tel. 0120-503-971
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ヘア/林カツヨシ
メイク/水野未和子(3rd)
スタイリング/大草直子
モデル/前田ゆか
取材・文/幸山梨奈
構成/朏亜希子(編集部)
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