シンプルでベーシックなのにパッと目に留まるスタイリッシュなコーディネートが魅力のスタイリスト佐藤佳菜子さん。今回は身長156cmのご本人が考える小柄向けのファッションについてです。
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こちらの連載やインスタグラムにコメントをいただきました。
「わたしも背が低いので低身長のファッションが知りたいです」と。
私は身長156cm。できれば身長のせいにはしたくない。
「わたしは別に困っていないです」。
キリッと言えたらかっこいいのに。
先日、一緒に住んでいる7歳の甥っ子に真顔で聞かれました。
「ねね(わたしのことです)はさ、このウチでいちばんとしうえなのに、なんでおとなのなかで、いちばんちいさいの?」
フン、知るか。こちらが聞きたいわい。
ただ実際には、わたしはトップスやアウターに関してはあまり問題がなくて36サイズでもいいしゆとりを楽しむために38サイズを好んで着るときもある。
ただし、わたしのコビト(自分も含む小柄な人のことを愛情をもってこう呼んでいます)の問題はボトム。
トレンディなのはわかっていても大きめなサイズ感でルーズに服を着るのはなんだかわたしのスタイルではないので、お直しなしでぴたっとはけるボトムはいつだってウェルカム。
ザラやエイチ&エムには32や34などの小さいサイズがあり、いざというときの駆け込み寺ではあるのですが、できれば普通の大人のブランドで探したいという気持ちもあります。
先日、ミモレの撮影中に偶然出会ったこの2枚のデニムが、かなりコンパクトだったので、小柄な方にも共有します。
ノーク バイ ザ ラインのデニムは、トレンドのバターイエローの色味と腰回りがぴったりする細さが心地よい。パンツをジャストにはける醍醐味。
スナイデル×ヘルシーデニムのものは、普通のハイウエストをさらに高めにしたような思い切ったウエスト位置の高さが脚長効果抜群。しかもやわらかいはき心地でストレスフリー。
ぴったりなウールのパンツを見つけるのがおっくうで、ついついデニムに頼ってしまう。
あとはベーシックな方法ですが、ベルトも多用しています。
ベルトをしている理由がサイズ調整のためだけなのはさみしい。
せっかくなので、していてコーディネートのプラスになるようなデザイン性の高いものが多いです。
それから、薄い足と靴の隙間を埋める厚手のソックスも重宝しています。
これはウィムガゼットで見つけたかなり厚手のソックス。
この靴はオンラインで買ったあるあるで、ちょっと大きくて隙間を持て余していたので、このソックスを見つけたときは心の中で静かに乱舞しました。
色味の違うベージュを2足と、他にも重宝するベージュのソックスがいくつかあったので、それも追加。
ちょっと今、話が低身長への対策なのか、コンパクトなサイズ感への対策なのか、わからなくなってきました(笑)。
いずれにせよ、少しでもなにかのお役に立てたらうれしいです。
ただ、ひとつ。
わたしがこの背の高さになったのは、たしか15〜16歳のとき。
そこから1mmたりとも伸びない身長に目を向けすぎて、何十年も振り回されているのはバカバカしいので、わざわざ背が高い人しか似合わなそうなものをどうにかして着ようとするよりは、コンパクトな身体だからこそ着られるものを選んでポジティブに!
素敵に着られる服はいっぱいあるし、いくら願ってももう身長はのびません。
だからもう気にしない。
というのがわたしの持論です。
今日は高身長さん方にはつまらない記事でした。すみません。
お詫びに我が家の愛犬ピグミをお目にかけます。
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記事内カット撮影/妹
文/佐藤佳菜子
構成/高橋香奈子
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