冷蔵庫で1ヶ月保存OK!手作りトマトピューレで作る、絶品「アラビアータ」のレシピ_img0
 

手作りの保存食は自分ならではの味作りができて、手間をかけた分、おいしさもひとしおです。真っ赤に熟したトマトが手に入ったら、おすすめしたいのが「トマトピューレ」。切って煮つめるだけなので、超簡単! 濃縮したトマトの味を堪能できます。できあがったら、ぜひ作りたいのが「スパゲティアラビアータ」。辛みをきかせたおしゃれなパスタは、おうちでゆっくり過ごしたい日のランチにぴったりです! さらに市販品を買うことの多いトマトケチャップも、じつはトマトピューレから簡単に作れるんですよ。今回は『講談社版 2022お料理家計簿』より、料理研究家・石原洋子さんのレシピをご紹介します。

 

 

【基本のレシピ】トマトピューレ

冷蔵庫で1ヶ月保存OK!手作りトマトピューレで作る、絶品「アラビアータ」のレシピ_img1
 


 材料(でき上がり1000ml)
完熟トマト……2kg

 作り方 
1 トマトは真っ赤になるまで室温で完熟させる。

冷蔵庫で1ヶ月保存OK!手作りトマトピューレで作る、絶品「アラビアータ」のレシピ_img2
トマトは完熟であることが必須条件。赤くないトマトは室温に2~3日おいて真っ赤にしてから調理する。

2 へたを除いて3cm角に切り、鍋に入れる。中火にかけ、はじめは焦げないように気をつけて時々混ぜながら1/2量になるまで約1時間煮込んで味を凝縮させ、粗熱をとる。

冷蔵庫で1ヶ月保存OK!手作りトマトピューレで作る、絶品「アラビアータ」のレシピ_img3
トマトの水分だけで煮る。焦がさないように注意して弱めの中火でトマトの水分を引き出す。

3 ボウルにざるを重ねて②を入れ、玉杓子の背や木べらで裏ごしする。

冷蔵庫で1ヶ月保存OK!手作りトマトピューレで作る、絶品「アラビアータ」のレシピ_img4
トマトの皮と種だけが残り、果汁が出なくなるまで玉杓子の背を押し付けるようにして裏ごしする。

4 3を鍋に戻して弱火にかける。底のほうから混ぜながら1~2分煮て濃度を調節する。熱いうちに煮沸消毒した保存瓶に入れ、ふたをして空気を抜く。
※冷蔵庫で1ヵ月保存できますが、開封後は1週間で食べきりましょう。



【アレンジレシピ・1】スパゲティアラビアータ

冷蔵庫で1ヶ月保存OK!手作りトマトピューレで作る、絶品「アラビアータ」のレシピ_img5
 


 材料(1人分)
トマトピューレ……1/2カップ
スパゲティ……80g
にんにく……1かけ
赤唐辛子……1本
オリーブ油……大さじ1
塩……少々
胡椒……少々
粉チーズ……適量
 

 作り方 
1 スパゲティは表示通りゆでる。

2 にんにくはつぶし、赤唐辛子は種を除く。オリーブ油に加えて弱火にかけ、香りを引き出す。

3 中火にしてトマトピューレを加えて軽く煮つめ、1を加えてあえ、ゆで汁で濃度を調節して塩、胡椒で調味する。

4 器に盛り、粉チーズをふる。



【アレンジレシピ・2】トマトケチャップ

冷蔵庫で1ヶ月保存OK!手作りトマトピューレで作る、絶品「アラビアータ」のレシピ_img6
 

トマトピューレを更に煮つめて、好みのスパイスを加えて作りましょう。味は好みに調節して何通りも楽しめます。


 材料(でき上がり500ml)
トマトピューレ……1kg


|酢……大さじ3
|砂糖……大さじ4
|塩……大さじ1
|おろしにんにく……少々
|おろし玉葱……大さじ1(20g)
|クローブ……1本
|ローリエ……小1枚
|赤唐辛子……1本

 作り方 
1 鍋にトマトピューレを入れて中火で煮立て、時々混ぜながら1/2量になるまで約20分煮つめる。

2 Aを加え、約10分煮て冷まし、クロープと赤唐辛子を除いて再び中火で一煮する。

3 熱いうちに煮沸消毒した保存瓶に入れ、ふたをして空気を抜く。
※冷蔵庫で1ヵ月保存できますが、開封後は1週間で食べきりましょう。

『2022 講談社お料理家計簿』シリーズ(全3回)第1回「冷蔵庫で1ヶ月保存OK!手作りトマトピューレで作る、絶品「アラビアータ」のレシピ」
第2回「【おいしい減塩レシピ】味気なさとは無縁!3種の「具だくさんスープ」の作り方」を知っておこう!」
第3回「【おいしい減塩レシピ】酸味が満足感のコツ。南蛮漬け・ポテトサラダ・ごま酢和えの作り方」

冷蔵庫で1ヶ月保存OK!手作りトマトピューレで作る、絶品「アラビアータ」のレシピ_img7

『講談社版 2022お料理家計簿』
講談社・編

日本一売れている、料理+健康家計簿『講談社版 2022お料理家計簿』。72年目を迎える2022年版も「一生続けたい」と長年愛用しているファンの期待を裏切らない内容で刊行します。豪華人気料理家陣によるレシピと献立例は、毎日のごはん作りにも重宝。健康・経済・暮らしまわりの豆知識なども、より充実した内容となっています。例年通り、「レシピ付きカレンダー」と「お料理下敷き」の付録つき。

アイコン画像

石原洋子
料理研究家。家庭料理、中国料理、フランス料理など幅広く修得。明るく飾らない人柄と確かな技術に基づく指導には定評がある。自宅で主宰する料理教室は40年以上続き、テレビ、雑誌等でも活躍中。著書も多数。


料理制作/石原洋子
撮影/斎藤浩(本社写真部)
スタイリング/竹田美緒
取材・文/岡田ヒロ子