意識すべきは「音が同じで表記が複数考えられるもの」
「記憶に頼らないで」としつこくお伝えするのは、記憶は「音」で覚えていることが多いからです。しゃべっている分には間違ってないけれど、文字にすると表記が間違っているということが起こりやすい。
表記ミスをしないために意識すべきはこの3つです。
1)漢字か、かなか、カナか
2)複数表記方法がある、旧字体がある漢字
3)カナ表記の間に「・」か、半角アキか、全角アキが入るか
具体例をご紹介します。
1)漢字か、かなか、カナか
『冷静と情熱の間』⇨『冷静と情熱のあいだ』(正)
『きみの膵臓を食べたい』⇨『君の膵臓をたべたい』(正)
『妻の取り説』⇨『妻のトリセツ』(正)
2)複数表記方法がある、旧字体がある漢字
斉藤薫⇨齋藤薫
『八日目の蝉』⇨『八日目の蟬』(正)
3)カナ表記の「・」か半角アキか全角アキが入るか
『コードブルー -ドクターヘリ緊急救命-』→『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』(正)
エスティローダー→エスティ ローダー(※ィとロの間、半角アキが正)
パルファンクリスチャンディオールジャポン株式会社→パルファン・クリスチャン・ディオール・ジャポン株式会社(正)
作品名やブランド名の漢字かひらがなか、「・(ナカグロ)」が入るか入らないかなどの表記には、それぞれにこだわりや意図があります。正確な表記を心掛け、わからなければ確認をするのは、その対象への“敬意”の一つです。
それでも間違ってしまうものですが……この3つを意識して確認するクセをつけて痛恨のミスを回避しましょう。
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