エッセイ調ブロガー、レビュアーを目指したいなら
ここまで紹介してきた7冊は、仕事上の業務レポートや企画書、ニュース記事など、事実をわかりやすく伝える技術に重きをおいた文章術の本でした。一田憲子さんの『暮らしを変える書く力』は、自分の個性やパーソナリティを活かしながら、人に文章でどう伝えるかを解説した本です。『暮らしのおへそ』や『大人になったら着たい服』などを手がけた名物編集者・一田さんらしい、繊細な言葉選びや読み手へのきめ細やかな気遣いが学べます。
<こんな人におすすめ!>
✔︎ブロガー、レビュアーとして人と繋がりたい人
「暮らしを変える」とタイトルにある通り、書くことで自分が変わる、自分を分析して整える方法を教えてくれます。メールや雑談の入れ方など、書くことで人と繋がるコミュニケーション術が学べます。
おもしろいコラムを書く人の文章術のおもしろさに舌を巻く
天才コラムニストの文章術は、そのノウハウ自体が既に名コラム。鮮やかな名人芸を堪能できる文章読本です。書き出しの決め方、オチのつけ方など、なるほど〜と膝を打つことばかりですが、納得したからといってマネできるものではないと思い知らされる本です。
<こんな人におすすめ!>
✔︎反骨精神が失われてきたと感じたときに
執筆が「活動」ではなく、「作業」になり、ただただ淡々とこなすものになってしまったときに書く原動力を与えてくれる本です。
で、結局「書く仕事」で食べていけるのか?
書き続けるメソッドが余すことなく公開された一冊
ここまでは「書く技術」を中心に解説した本をご紹介しました。
佐藤友美さんの『書く仕事がしたい』は、書いて生きるための文章以外の技術が解説された、ありそうでなかった本です。仕事の取り方、続け方、編集者、ネガティブコメントとの付き合い方からライターとしてのセルフブランディング法まで。おぼろげに「書くこと」を仕事にしたいと思っていた人も、具体的に何をすればいいかが明確になる本です。
<こんな人におすすめ!>
✔︎ライターとして収入を得たい人、収入をアップしたい人
売れっ子ライターと呼ばれる人は、「読み手のニーズ」の手前にある「発注者のニーズ」を捉えることに長けた人だと思います。佐藤友美さんは徹底的に「発注者のニーズ」を分析して、先回りして提案する。その分析力が惜しみなく公開されています。ライターとして自分の活躍の場を見つけたい方へのヒントがぎっしりです!
使って、試して、反応をみる
文章術の本に限らず、学んだハウツーは使わないと忘れてしまいます。1冊読んで1カ所でも「へぇ」と思ったものがあったら、ぜひすぐに試してみてください。
閲覧数、いいね数、シェア数など、WEBは読者の反応が、良くも悪くも可視化されやすいですね。使って、試して、反応をみる……この繰り返しで、自分らしいノウハウを積み上げて、書くの楽しさを見つけていってくださいね。
<質問募集!>
おかげさまでこの「WEB文章術」も連載20回をこえ、ライターやブロガーを目指す方に限らず、広報PR活動に携わる方、個人のSNSをブラッシュアップされたい方など、世代をこえて幅広い方から反響をいただいております。そこで、みなさんから文章や発信にまつわるお悩みやご相談を募集します! 書くこと、発信することにつきまとうお悩みを共有しながら、一緒にステップアップできたらと思います。
いただいたご質問は、バタやんが回答するほか、バタやんから他の「書くこと」のプロの方に質問してみたいと考えています。
ドシドシお寄せください!
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