韓国のオタク文化がリアルに描かれていて、面白い!
パク・ミニョン演じる主人公のドクミは、表向きはバリバリ働く美しいキャリアウーマンなのですが、裏の顔はアイドルオタク。しかも、K-POPオタク界隈ではおなじみの「マスター」なんです。
「マスター」って何? と思いますよね。私も某K-POPアイドルにハマったとき、周囲から「まずはマスターさんを(Twitterで)フォローするところから始めて!」と言われて驚きました。
「マスター」というのは、単なる追っかけではなく、私設のファンサイトの管理人であり、イベントや空港などで超高画質なアイドルの写真を撮ってファンたちのためにアップするのが主な役割。その他、オリジナルのグッズを作ったりサイトの収益で推しの誕生日を派手にお祝いしたり……。
事務所もその存在を容認していることが多く、オタクたちにとっても必要不可欠な存在です。
日本人にはなじみのない、K-POPオタク界独特の文化ですが、主人公のドクミがまさにこの“マスター”。つまり本作では、韓国のオタク文化がリアルに描かれているんです。
そしてドクミは、オタク活動の傍ら、職場の上司であるライアンと恋愛関係に。推し一筋だった人生が一変し、現実世界の男性と恋に落ちるのですが、ところどころに“オタクあるある”が散りばめられているのも面白いです。
たとえば部屋が推しのグッズで溢れすぎて、彼氏を部屋に上げられないシーンには思わずクスリとしてしまいました。また、オタク活動を親に反対されているドクミは、両親に隠しながら活動を続けています。まるで、オタ活にうつつを抜かし過ぎて親から怒られていた姉の姿を見ているようでした。
それこそよく親が昔、「アイドルの追っかけなんてやっていたら、一生彼氏できないから!」と怒っていて、私もそれを信じていました。
アイドルが大好きなことは男子の前では言いづらかったし、大人になってからも、彼氏に引かれそうなので一人暮らしの部屋にポスターを貼らないようにしていました。
しかし推し活ブームの到来とともに、時代は変わりました。
オタクだって普通の恋愛ができる時代がやってきた!
そういえば、高校生の娘がいるオタク姉が言っていたんですが、「オタクが市民権を得る時代が来た!」という言葉が印象的でした。
昔は、学校のクラスにそれとなくカーストのようなものが存在していて、オタクたちは教室の隅に追いやられていました。ところが今は、キラキラした子たちもオタクたちも、互いを尊重していて、オタクだから肩身が狭いという風潮はなくなったとか。
確かに昔は、オタクといえば根暗な印象だったのに、今はドクミのようなキラキラした美女のオタクもたくさんいるし、オタクであることを恥じる必要もありません。オタクだって普通の恋愛ができるんです!
好きなものは好きだと胸をはって言いたい。女性たちがずっと胸にしまってきたその気持ちを、ようやく解放できるようになった時代に変わったのだと『彼女の私生活』を見ていて思いました。
それにライアンは、ドクミがオタクであることも含めて愛し、オタクな部分さえも「可愛い」と本気で思っているのが伝わってきました。本作は、「何を好きだとしても、そんな自分をありのまま受け止めてほしい」という私たちの願いが込められたドラマだとも感じます。
ちなみにライアン役のキム・ジェウクは私の好きな俳優の一人。元モデルだけあってスタイル抜群で、本当にカッコいいです。現在38歳。アラフォーのイケメンほど、私たちに生きる喜びを与えてくれる存在は他にいません。
キム・ジェウクとパク・ミニョンの美男美女っぷりも見どころで、胸キュン要素もたっぷり。ぜひ冬休みにご覧ください!
最後に、全く韓国ドラマとは関係ないのですが……。
秋頃に、コロナ禍で外出を控える母親の代役で、郷ひろみさんのコンサートに行く機会がありました。
母は郷ひろみの大ファンで、コロナが収束することを祈りながら事前にチケットを取っていたのですが、ギリギリまで悩んだ挙句行くのをやめたため、私が代わりに行ってきたのです。
そこで私は、母世代(70代)の皆さんが、瞳をキラキラ輝かせ、一丸となって全身全霊で踊りまくる光景を目の当たりにし、衝撃を受けたのです。中には、お揃いで真っ赤な衣装と帽子を身につけたおばあちゃんたちもいました。
高齢の方たちが本気ではしゃぐ様子は、普段決して見られないもの。まるで覗いてはいけない秘密のパーティーを覗いてしまったようで、ドキドキ。会場にたちこめる熱気に包まれながら、「いくつになっても“推し”がいれば、人生は楽しそうだ!」と感動したのでした。
これからも一生、推し活を続けたいと思います。
オタク女子の恋愛模様にキュンキュン!
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