パリ在住のミモレブロガー大熊洋子さんが、長く愛用するトレンチコートの魅力について紹介します。

 

久しぶりに、トレンチコートをドレスの様に纏ってみた。ウエストをベルトでキュッと絞って襟を立てた瞬間、いやもっと細かく言うと、袖を少し捲って手首を出したその時。女性に生まれて来た事に心から幸せを感じた。

年を重ねてから、更に板について来たこの着こなしは、ミモレ世代の特権でもあるのかな。鏡の中の自分を見て、誇らしく思えた事を素直に喜びたい、と思った。

 

ミリタリーに起因するこのアウターは、私にとっては鎧の様なもの。身に付けるだけで、コンプレックスだらけの自信の無い私を、五感レベルで鼓舞してくれるのだから不思議だ。そんなパワーアイテムは、形を変え品を変え、誰でもひとつは持っているのだと思う。いつだって味方になってくれる、親友の様な存在。何と心強いことか。

 

ところで、マスクが必須のコロナ禍のアクセサリー問題について一言。顔周りのジュエリーがどうしても鬱陶しく、潔く何も着けなくなって久しい私。代わりに、そう、ブレスレットやリング、冬には手袋だって良いよね。身体の先端に何かポイントを持って来るだけで随分と改善出来る事に気づいた。

ほら、紅一点。小さいながらもハッとする存在感を示したグローブ、とっても良いでしょう。まずは手持ちのアイテムでお試しあれ!

 

さて、今回が今年最後のコーデになります。いつも応援して下さる読者様、今年も有り難うございました。クリスマスの今日、皆様如何お過ごしでしょうか?

私は愛する人と、大好きな仲間達と、サルサの聖地で過ごします。皆様にも、愛と友情に満ち溢れた一日となります事を心より願って、年末のご挨拶とさせて頂きます。来年も素晴らしい一年になります様に。

 

大熊洋子さんの最新ルック
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