パリ在住のミモレブロガー大熊洋子さんが、冬のパリに似合うドラマチックなティアードスカートの着こなしを紹介します。
パリに冬が来た! 気温は既に一桁台に、吐く息は白い。シャンゼリゼ大通りのイルミネーションが点灯された日を境に、バスで、メトロで、隣に居合せた人の話題に耳を澄ますと、クリスマスに集中している。
パリの冬の名物詩、カフェのテラスには暖かなストーブが点き、ご親切に、ブランケットまで置いてある。年間を通して、ここは私の大好きな場所だ。
寒がりの連れがいる時は、店内に陣取る事になる。待ち合わせに大分遅れて到着すると、彼がガラス越しに手を振っているのが見え、心が弾んだ。
中に入ると、老舗カフェの黄身色の照明が手伝って、ベルエッポックにタイムスリップした様な空間が広がっている。その瞬間、この日の装いが、示し合わせたかの様に、ピッタリとはまっているのが分かった。
お馴染みメドモワゼルパリのドラマティックなティアードスカートは豪華一点主義。トップスに黒のタートルを持ってきて、全体を引き締める。コートをカーディガン感覚で軽く羽織れば、バランスは完璧。この日は、マディソンブルーのバスローブコートで。
コートの中にパニエを仕込んだかの様なボリューム。歩く度にスカートのフリルが揺れて美しい。こういうガーリーな雰囲気は今でも大好き!
足元は本邦初公開、ピエールアルディのスニーカーを。ここんちは、幾何学模様のハンドバッグが有名だけれど、シューズも凄く良いよ。ハイテク? レトロ? まあ、どっちでも良いや。何にでも合うから、最近の足元はこればっかり。
居心地の良いカフェで、好きな人と、好きな装いで、時間を気にせず過ごす。こんなたわいない日常が、たまらなく愛おしい。幸せって、こういうものなんだろう。
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