パリ在住のミモレブロガー大熊洋子さんが、愛用中のメガネを紹介します。
数年前に、老眼が突然始まったのには心底驚いた。嗚呼、この奇跡のアラフィーHirokoさんにも、老いは平等にやってくるのだ。
日常生活に影響が出る様になって、人生で初めて眼鏡を作った日のことは忘れられない。もともと、眼鏡フェチなところもあって、この憧れアイテムを、堂々と身につけられる様になるのが嬉しかった。
これからは、バッグの中にプラスワン。嬉しい様な、恥ずかしい様な、大きい声では言えない秘密。初潮を迎えたティーンエイジャーの様にときめいていた。大人になってからも、人生において初めての経験というものがあるのは良いものだ。意図せぬタイミングでそれはやってくるから、狼狽えたり、戸惑う自分が新鮮で、愛おしくなる。年を重ねるって、もっともっと自分を大切にしたいと思う、そんな感じの作業の連続なのかもしれない。そうならば、この先、なんて素敵な未来が待っているのだろう、と思った。
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