誰もが“自分以外の人間”になることはできないからこそ、自分ならではのいいところを生かして、オリジナルの輝きを持ちたいもの。それこそが、“唯一無二の存在”になれる秘訣でもあります。
本来は誰もが“唯一無二の存在”ではあるのですが、みんなと同じようなことをしていると、わざわざ他の人との違いを見出してくれる人は少ないので、「その他大勢」というくくりにされてしまうことがあります。
それで「自分には、個性がないのかもしれない」「私の個性って何だろう?」といった悩みを抱いてしまう人は意外といます。
等身大で自分らしく輝く人ほど「人生の大逆転」をしやすいもの。それは、なぜなのでしょうか。


小手先だけで器用に生きていても、本当の意味で輝けない!

 

「憧れの人を真似ること」「定番のレールに乗った人生を歩むこと」は、決して悪いことではありませんが、それだけだと自分らしく輝けないところがあります。
私たちは、学校で“正解のある問題”を解くことが多く、最終的には、答えを暗記してテストに挑むことも少なくありませんでした。その習慣があるからこそ、大人になってからも「自分で考える前に正解を求める」「自分の出した答えが間違っていたら恥ずかしいと思ってしまう」ところがあります。それが、ただただ憧れの人を真似たり、定番のレールに乗って安心しようしたりするところにもつながりがちです。

小手先だけで器用に生きていく方法もありますが、「人生」という大きなスケールで見たときには、「“誰かが編み出した正解”を求めて真似する人生」よりも、「自ら試行錯誤し、時に間違えながらも、“自分なりの答え”を出していく人生」のほうが有意義かもしれません。

 


よく「真似することから始めよう」とは言われるけど……


よく「まずは成功している人の真似から始めたほうがいい」と言われます。ただし、真似だけで終わって自分らしさを出さないと、先がありません。
例えば、人気インフルエンサーに憧れて自分も同じことをしても、あなたがその人を超える可能性は低いでしょう。
はじめは、いいところは真似ていても、最終的には、自分らしさを出して、オリジナリティのあるものを生み出せるのかどうか。それによって、“唯一無二の存在”になれるのかが決まるのだと思うのです。
特にクリエイティブな仕事をする人は、個性や自分らしさがないと生き残れないところはあります。そうでないと、いくらでも「代わり」が出てくるからです。

たとえノウハウや攻略法に頼って、うまくできる方法を真似したとしても、「その方法を自ら生み出した人」には適わないことは多いものです。
結局、単に「答えを知る」だけではなく、「(自分で答えを出せるほどの)能力を身につける」(=成長する)ことのほうが大事なこと。それをしないと、その後の応用はできないので、先に行けなくなってしまうのです。
そもそも、人が編み出した方法は、“その人にとって合う”やり方であり、あなたに合うとは限りらないので、うまくいかないことも多いでしょう。

必ずしも「ノウハウや攻略法をゼロから生み出せるようにならなくてはいけない」と言っているわけではありません。既にある方法を“参考に”して、自分に合う形に変えていくだけでもいいのです。

ただし、それができるようになるためには、ある程度、その方法の本質(=なぜ、その方法が効果的なのか)を理解する必要があります。この「理解をする」ということが、「(自分で答えを出せるほどの)能力を身につける」のと近い行為なのです。
そして、本質を理解しているから、効果を損なわないまま、自分に合うアレンジができるようになるのです。

「“定番の人生のレール”に乗って器用に生きようとすること」で、むしろ自分らしさを失ってしまうことがあります。幸せになりたければ、もっと自分に合う方法があるかもしれません。それについては、次のページで紹介します。

次ページ▶︎「“定番の人生のレール”から、敢えて外れる大切さ」について

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