新しい年になり、これからも世の中はどんどん変わっていきます。そんな変化を難なく乗り越えるためには、固定概念を捨て、新たな情報、知識、技術を取り入れられるようになることが大切です。
ただし、単に「柔軟性を持つ」だけでは、乗り越えられないところはあるかもしれません。今後も変わっていく価値観、常識にどう対応していけばいいのでしょうか。


信じ込んでいるものの根本的な部分から見直す

 

私たちは、子供の頃から、学校で教わったことに対して、「そういうものだ」と受け入れて育ち、大人になっても今まで学んできた知識を信じているところがあります。それで、今までの知識と反するものが出てくると、「そんなはずない!」と受け止められないことがあるのです。
でも、学問も時代と共に進化しています。例えば、歴史の勉強で「1192(いいくに)作ろう鎌倉幕府」で覚えた人は多いと思いますが、実は1185年だったということになり、現代は「1185(いいはこ)作ろう鎌倉幕府」になっています。
つまり、「教科書でも、間違いはある」と言えるわけです。もちろん当時はそれが正しいと思われていたから、書かれていたわけですが、「教科書という、私たちが学ぶベースとなるものですら、事実とは違うことがある」ということを理解すると、物事の見方は変わってくるでしょう。

 


量子力学で、今まで「ない」ものが「ある」に


最近は、量子コンピューターが話題になり、科学の専門書に限らず、量子力学をテーマにした本が色々と出てきています。
量子力学とは、平たく言えば、「私たちの身体を含め、世の中にあるあらゆるモノの“素(もと)”になっている、目に見えないほど小さな存在を扱った科学」です。物理の授業で原子と分子について学んだ人は多いと思いますが、その中にさらに小さい「素粒子」があり、エネルギーをもっていると言われています。
言い換えれば、私たちの身体はもちろんのこと、あらゆるものには、「目に見えないエネルギーが存在している」ということのようです。
量子力学がさらに進むと、今までは目に見えないから「ない」と思われていたものが、実は「ある」ことが科学的に証明されるようになる可能性は高いです。もしかしたら、人それぞれが発しているオーラや雰囲気なども、今後は科学的に解明されるときがくるかもしれません。

世の中の変化を受け止められるようになるためには、場合によっては「信じ込んでいるものの根本的な部分から見直す」必要が出てきます。それは、人によっては辛い作業になることもありますが、新しい変化の波に乗っかっていくためには大切なことです。
新しいものを受け入れるためには、「柔軟性を持つ」ことが大事です。でも、変わりゆく常識に対して、ただただ鵜呑みしてしまうと、自分の軸がブレて苦しくなってしまうことがあります。そうならないために、大切なことがあります。次のページで紹介します。
 

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