「生きがい」がなくて、毎日がつまらないと感じている人は意外といます。「生きがい」とは、どういうものなのでしょうか。またどうしたら作れるものなのでしょうか。


「生きがい」とは、何なのか?

 

生きがいとは、平たく言えば、「生きる張り合い」のことで、「このために、自分は生きているんだ」という、生きる原動力になることです。
人によっては、生きがいがないと毎日の生活が空しく感じてしまうことがあるでしょう。

 

例えば、生きがいが感じられなくて苦しんでいる人には、こういったパターンがあります。

(1) 毎日、ただただお金を稼ぐことだけに時間と労力を注いでいる。わざわざ死ぬ気はないけど、「自分が生きている意味」を感じられない。
(2) 一般的な生活を送れてはいるけど、マンネリ化していて、日々に喜びを感じられない。
(3) 結婚し、子供もいて、それなりに裕福な生活を送っているけど、虚しさを感じる。夫が出世したり、子供がいい学校に入ったりすることはうれしいことではあるけど、どこか自分の人生に物足りなさを感じている。

「喜びを感じられない」「マンネリ化している(向上していない)」「自分らしく生きていない」などが理由で、生きていることに苦しくなってくることはあるのかもしれません。
(3)のパターンの人に対しては、「贅沢だ」と思う人はいるかもしれませんが、たとえ家族であっても、自分以外の人の人生に乗っかることはできないし、自分は「自分の人生」を歩まなくてはいけないため、「私は何をやっているのだろう。人生で成し遂げたいことはないのだろうか?」と考える人はいるでしょう。

逆を言えば、「喜びを感じること」「自分が向上していっていること」「自分らしくいられること」が実感できることは、生きがいになりやすいと言えます。
ほとんどの子供が、「自分の生きがいは?」なんていちいち考えないのは、好きなことに時間を費やし、親のサポートの元、日々、成長し、自分の人生を全うしていて、それが「生きる意味」になっているからかもしれません。

生きがいに正解はないので、他の人にとっては生きがいにならないことでも、「私にとっては、これが生きがい」と思えれば、それでいいところはあります。
例えば、趣味や仕事に生きがいを感じてもいいですし、(3)の人とは逆ですが、「子供を育て上げることが生きがい」でもいいのです。
そのほかにも、「夢を追いかける」「ボランティア活動をする」「社会貢献に結び付く活動をする」のが生きる張り合いになる人もいます。

ただ、「好きではないもの」「熱中になれないもの」は生きがいになりにくいでしょう。つまり、それをやっていて、自分の心が喜ばなければ、生きがいにはならないのです。
さらに、「無償であっても、とにかくやりたくなること」で、「人の役に立っている」という喜びや何か自分の内側から使命感が湧き出るようなものだと、「これこそが、私の生きがいだ」と実感しやすくなる傾向があります。

生きがいと使命感は、必ずしもつながっていなくてもいいのですが、結びついている人は、多くいます。
それはなぜなのかというと、生きがいについて考える時に、
「自分の生きがいは何か」→「自分はなぜ生きているのか(自分の生きる意味は何なのか)」→「自分の使命は何なのか(生まれてきた理由は何なのか)」
と考えるからかもしれません。

では、「生きがい」を見つけるためには、どうしたらいいのでしょうか。次のページで紹介します。

次ページ▶︎「生きがいを見つけるための方法」とは

【漫画】彼女の“生きがい探し”の答え
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