「出世したい」と願う人は多いものですが、その欲望が強すぎると、むしろ出世から程遠くなってしまうこともあります。
今回は、「出世欲(欲望)との付き合い方」について紹介します。


出世欲(欲望)のコントロールは大事!

 

社会的地位を維持し続けている人ほど、「出世欲(欲望)との付き合い」をわきまえていることが多いものです。なぜなら、欲が過ぎると足元をすくわれる恐れがあることを理解しているからです。
人は、欲望に振り回されているときに理性を失ったり、視野が狭くなったりして、誤った言動をしがち。これは仕事に限らず、恋愛(不倫)でも、日常生活においても言えることです。多くの失敗は、“過ぎた我欲”から生まれます。
だから、私たちは幸せに生きるためにも、「自分の欲望(我欲)を上手にコントロールできるようになる」必要があるのです。

仕事において、欲望のコントロールができなくなる人は少なくありません。それは、仕事がお金(収入)に直結するのはもちろんのこと、名声、権力などにも結び付くからでしょう。
お金、名声、権力は、コンプレックスが強い人ほど求めます。これらがあれば、「自分の劣等感を払拭できる」と思うからです。

 


甘い罠にはご注意!


どんな仕事でも、時に“甘い罠”を仕掛けられる可能性はあるかもしれません。例えば、金銭や出世をチラつかされて、ズルいことに誘われたり……。そんなときに冷静さがあると正しい判断をすることができますが、欲望に取りつかれてしまうと、いとも簡単にひっかかってしまいます。
結局、甘い罠にひっかかると、“その程度”の人になってしまうため、その後は、「類は友を呼ぶ」のように、似たような欲深い人たちと結びつき、どんどん人生が悪い方向に進んでしまうことは多いものです。
だから、足元をすくわれないためにも、日頃から、「自分の欲望をコントロールする力」を持っていることは重要なこと。自分の生き方、ポリシーに反することは、やらないほうがいいし、たとえ断ったことで一時は損したとしても、長い目でみて幸せに生きていけることは多いのです。


「出世さえすればいい」わけではない


我欲が強い人は、自己中な言動をしがちです。仕事においては、自分の出世のために人を利用したり、保身ばかり考えてしまうことで的確な言動ができなかったり、さらに、自分と同じようなストイックさを部下にも求めてしまったり。それでは、周りが付いてこなくなるでしょう。
たとえ運よく出世できたとしても、結局、1人でできる仕事は限られているため、部下がついてきてくれなければ仕事がうまく回らず、そのポジションを維持できなくなってしまいます。
出世をしたら、自分の幸せだけなく、部下やお客様など多くの人たちの幸せを考えられる“心の器”が求められてくるのです。

つまり、単に「出世さえすればいい」わけではないもの。そこからがスタートだと思って、その先もうまくやっていける自分でいなくてはいけないのです。
そのためにも、欲望……特に「我欲」をコントロールできる人になる必要があるでしょう。では、我欲に振り回されないためには、どうしたらいいのでしょうか。

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【漫画】出世欲のない部長が、逆に得たもの
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