付き合いの長い美容師さんに“ガラッとイメチェン”したい意志を伝えるには?
Q2.なりたい自分、どんな言葉がしっくりくる?(さとゆみ)
さとゆみ:ではヘアチェンジの方向性を探って行きたと思います。髪型を変えることで、どんな自分になりたいですか?
川良:年齢とともに、鼻もアゴも丸みが出て来て、顔にシャープさがなくなってきた気がします。今の私の中には、「線」がひとつもないんです。それと、20代の頃から仕事で会う作家さんなどに、私はひと目でわかるような個性がなく、人としての輪郭が曖昧だ(中身はだいぶ変わり者なのに)と言われて来ました。そんなこともあり、髪型によってくっきりした「輪郭」を手に入れたいです。
さとゆみ:やってみたい髪型はありますか?
川良:米倉涼子さんみたいなストレートボブ。とにかく顔周りに直線が欲しいです。だけど私はものすごく扱いにくいクセ毛なんですよね。
さとゆみ:その理想に近づけるためには、ストレートパーマをかけるのもアリですか?
川良:はい。でも以前前髪を作りたいと言ったら、私の髪質で前髪を作るのはスタイリングが大変だし、パーマをかけたら傷むからと言われて諦めたことがあるんです。だからストレートボブも同じ理由で無理かも……。
さとゆみ:美容師さんってその人の髪質を活かした上でやりやすい髪型を考えてくれるから、美容師さんの意見もわかります。でも今回は今までよりブローが面倒になってもいいと思っているなら、今のクセ毛を活かすのではなく変えるという方向性で考えた方がいい。そのためにも、自分の髪質のことはいったん忘れて理想のストレートボブの写真を見せて、なりたい髪型のイメージを明確にしてください。
川良:美容師さんは私の柔らかい雰囲気を生かそうとしつつ、髪質や頭や顔のかたちなど、総合的に判断してベストな髪型を提案してくださってるんです。それは理解できるのですが、私がいま求めているシャープな方向にならなくて。
さとゆみ:美容師さんって、その人の持つ雰囲気に合っているかどうかもすごく考えてくれますものね。でも今回の川良さんは、自分にないものを髪型で補いたい、優しい雰囲気を生かすのではなく、髪型で強い自分に引っ張って欲しい。あえてミスマッチを狙いたいというスタンス。髪型がしっくり来ないときはそうやって、いつもの自分らしくない方向に思い切って変えてしまうといいんです。ヘアスタイルを変えてしまってから、そこに自分を合わせに行く。そうすると、本当に似合うようになりますから。「変わりたい」という気持ちが何より大事なんです。
髪を先に変えれば、キャラがついてくることもある。似合わせることより「変わりたい方向」を伝えて。
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