ソヨンは計算高く動こうとしたものの……
セフンとは対照的に、純粋な想いを貫くよりも、計算して動こうとして失敗したのが、ソヨンでした。
すでに触れたセフンとの口論シーンがまさにそれ。ソヨンは、ジヨンへの片思いに疲れているセフンの心の隙に入ろうと仕掛けた結果、彼の機嫌を逆に損ねてしまうのです。
そもそも中盤でセフンをターゲットにしたのも、最初に天国島にいった相手ジンテクの心が、ジヨンに移りつつあるのではないかと不安になったから。
複数いるメンバーの中でいろいろな人を見て、最後にひとりを選ぶ……というのが本来のルールなので、前半でひとりに絞らなくてはいけないわけではありません。
しかしソヨンは、ジンテクが自分のことを大好きだと思っていたら、ジヨンにも興味を抱いていることに気づいて、まるで浮気でもされたかのように動揺してしまいます。そこまでは理解できたのですが、なぜかそこからセフンにターゲットをチェンジしようとしたところに、ソヨンは相手に対して「とにかく一途に自分を愛すること」を強く求めるのだな……と気付きました。
セフンの心の隙に入るという作戦にあっさり失敗した後は、ふたたびジンテクと向き合いますが、途中何度も、他の女性と天国島に行ったジンテクを(一応、笑いながら)責めるシーンがありました。ジンテクの立場からすると浮気ではなく、そういうルールだったから仕方ないはずですが、そこからもソヨンの「強く愛されたい願望」が垣間見えた気がします。
付き合ってもいないのに若干重いと思われても仕方ありません。しかしジンテクは、年下のわりにソヨンに対して大人だったな……と感じました。ソヨンが変に計算高い行動を続けていたら、おそらく何も手にすることはできなかったでしょう。セフンとの口論の末、きちんとジンテクともう一度向き合ったのは、本当によかったです!
レベル違いのモテ女・ジア
そして、この番組で圧倒的な存在感を見せつけたのは、他の誰でもないソン・ジア。
最終回のシーンで、ドレス姿のジアの前に3人の男たちが並んでいる光景は、圧巻でした。
『脱出おひとり島』は、女性メンバーの全員が、おそらくこれまでの人生モテてきたタイプだと思います。各メンバーの紹介動画でも、それぞれの自己肯定感の高さがはっきりと見て取れました。
しかしその中でも群を抜いてモテ女だったジアは、単なる自己肯定感の高い女性ではありません。男性を虜にするコミュニケーションスキルに圧倒的に長けているのです。
何より印象的だったのは、男性と話すときの見つめ方。本人も「私は目で話すの」と言っていたとおり、相手の瞳の奥をじっと覗き込むようにして話すので、心ごと掴まれるような錯覚に陥るのではないでしょうか。実際に男性たちは次々と、魔法でもかけられたかのようにメロメロにされていきます。
また、気持ちに応えられないとはっきり態度で示すジヨンとは対照的に、ジアはみんなに期待を持たせるのが本当に上手。そもそも彼女は、相手からの気持ちを負担に思わないタイプで、むしろモテている状況を楽しんでいます。
YESともNOとも言わない曖昧な態度ですが、決して拒絶することをしません。男性は話しているうちに「俺、いけるかも……!」と期待を抱くようになり、ジアを忘れることができなくなってしまうのでしょう。
そしてこれが駆け引きではなく素でそうしているからこそ、ジアはここまでモテるのだと思います。なぜなら本心で「あなた、私にゾッコンでしょ?」と思っているから。人生で一度くらい、ジアのようにモテまくってみたい……とは思ったものの、彼女のモテテクは一朝一夕で身につけられるものではないと悟ったのでした。
こうして振り返ってみると、最後に愛を勝ち取ったのは、自分の気持ちに素直に従った人たち。ハラハラするような心理戦が繰り広げられる中、勝ち抜くには賢く計算高く動かないといけない……と思いがち。ところが意外にも、計算ではなくストレートな愛が勝つという結果に、恋愛の真髄を見せられたかのようでハッとしたのでした。
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