無理して着ない。似合う中で自分が目指す方向に近いアイテムを選んで
水野:でももし質問者の方が、きちんと感を求めてシャツを着たいのだとしたら、軽やかさはありつつ、エレガントに見える艶素材などを選ぶというのもひとつの方法だと思います。
伊藤:それで提案していただいたのが、とろみ素材のブラウスなんですね。先ほどのリネンシャツと比べるとこちらはよりお仕事やきれいめなシーンにも着やすそうですね。
水野:ほどよいゆるさと落ち感が相まって、女性らしいムードが出しやすいと思います。丸首のバンドカラーは品のよさも抜群ですし、首が詰まっていてフィットするぶん着られている感も出にくいので、ゆるめのシャツやブラウスをきれいに着たいときには、効果的なディテールでもあります。
伊藤:フリル袖も女性らしいし、今年のトレンドですしね。ベーシックなボトムも華やかに見えて、気分も上がります!
水野:先ほどのリネンシャツと同じように、こういったとろみブラウスも袖は少し上げて手首を見せたほうが、バランスアップにつながります。袖口がキュッと絞られたフリル袖ならたくし上げやすかったり、広がるフリルとの対比で手首がほっそりと見えたり、うれしいポイントもいろいろあって。
伊藤:ベルトはしていませんでしたが、ここでもウエストは“イン”でしたね。
水野:オーバーサイズとはいかないまでも、いまは全体的にシルエットにゆとりのあるものが多いですし、落ち感のある素材ならなおのこと、ウエストはボトムの中に収めたほうがきれいに着こなせると思います。ブラウス自体がエレガントなので、ベルトはなくても十分きれいめ。ハイウエストなパンツとなら今年らしさも出るし、腰位置も上がって脚も長く見えるので、シンプルにインするだけで素敵に着られるはずです。
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次回は、小柄さんのワンピースの選び方。選ぶべき一枚は? 避けた方がいいのは? お楽しみに。
伊藤真知
ファッションエディター。1979年生まれ。津田塾大学卒業後、出版社に勤務。その後フリーとなり、『VERY』『with』『BAILA』『Marisol』など、幅広い女性誌で活躍。ファッションページの編集やインタビューの他、ブランドのカタログ製作なども手がける。ユニクロをテーマにした企画を多く担当し、自身もユニクロを偏愛していたことから生まれた初の著書『「ユニクロは3枚重ねるとおしゃれ」の法則』が好評発売中。本人のシンプルだけれどどこかお茶目なカジュアルコーデはさまざまな媒体で注目されている。 instagram:@machiito__
水野利香
約8年の会社員期間を経て、mi-molletでもおなじみスタイリスト佐藤佳菜子さんに師事。独立後は女性ファッション誌で活躍。華やかさもカジュアルさもバランス良く取り入れた大人のコーディネートが得意。特にさりげない小物合わせのテクニックに定評あり。
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スタイリング/水野利香
ヘア&メイク/遊佐こころ(PEACE MONKEY)
出演・文/伊藤真知
構成/幸山梨奈
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