老人ホームに入居する際のお金の話や待機問題についてはよく聞きますが、「一度入った老人ホームって一体いつまでいられるの？」ということはあまり話題になりません。
今回の相談者・智子さんは、母親が終の住処と考えて入居した老人ホームにいられなくなるかも……という不安におののいています。一体なぜそんなことになってしまったのでしょうか。話を聞いてみました。
入院＝老人ホームの退去！？
83歳になるうちの母は、２年前から横浜市内の有料老人ホームに入居しています。糖尿病が進行していて要介護度２なので、今の施設を終の住処にしようとかなり真剣に吟味しました。でも今、その施設から出なくてはいけないかもしれないという話を施設長からされてしまって……。
その前に、母の身体の状態から説明しますね。先ほど糖尿病が進行していると言いましたが、排尿をコントロールする末梢神経に障害が起こり、数年前から神経因性膀胱による夜間頻尿の症状が見られるようになったんです。でも今の施設は母のような病気を抱えている人でも入居が可能で。しかも職員の方の感じもとても良く、食事も美味しいんですよ。それからこんな話をするのもなんですが、看取りまでやっていただけるということで、私たち家族も安心していました。
ところが先日、母が食欲不振や胸のむかつき、嘔吐などを訴えるので検査をしたところ、胃がんの初期段階だと診断されてしまって……。今後は定期的な検査入院が必要で、万が一転移してしまった場合は手術を受けなければならないと医師から告げられました。それを老人ホームの施設長に話すと、「入院が長期に及ぶ場合は一度退去していただくことになるかもしれません」と言われてしまって……。せっかく施設にも馴染んで安心して暮らせているのに、母はこれからどうなるんでしょうか。
「どんな時に強制退去？」あらかじめ知っておきたいポイントはこちら
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