ファッションスタイリスト佐藤佳菜子さんが日常のおしゃれについてのアイデアや思いを綴る連載です。

 


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春ですね。シンプルにポカポカして気持ちがいい。撮影でプールが付いたお庭のあるスタジオに行きまして、うららかな天気の中、プールサイドでお弁当を食べただけで幸せを感じました。プールの中のあひるちゃんも楽しそうにしていました。春ですね。

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いつも、季節が終わると保管型のクリーニングに洋服を預けているのですが、どういうわけか春物が帰ってくる日程を4月上旬にしていて、この春めいた気候にあう春物のコートが一枚もない。もう冬物には手が伸びないし、困ったなぁ、と思っていたところに救世主が現れた。ファッション業界の人がよく言っている「THE “展示会でツケた”あの子」。わたしは展示会であまりものを買わない。シーズンが来る遥か前に選ぶものが、オンシーズンにピンとくるのかどうか自分に自身が持てないから。でも、このたびは助かりました。過去のわたしグッジョブ。たまにはやってみるものだ。

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コート/プルミエアロンディスモン Tシャツ/サードマガジン パンツ/ザラ バッグ/ラドロー 靴/ミュウミュウ

そんなこんなでドラマチックなコートがやってきた。最近、かわいさに目覚めて、毎月のようにショールームにお伺いしている「プルミエアロンディスモン」。恵比寿のアトレにあるお店に何度も入ったことがあるのですが、ブランド名が読めたことがなかった「プルミエアロンディスモン」。“1er Arrondissement”←コレコレ。プレスルームで出会ったとき、長年の謎が解けた気持ちでした。きみか!!!!!! そういうブランドって、スタイリストになって何年も経った今でもあるから不思議。

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このコートのよさは、このシルエットはもちろんなのですが、小さなことを言えば、ウエストを絞るリボンが、はらはらと外れてこないところ。スプリングコートの弱点、着崩れやすいリボン。だらんと片方に垂れて床をひきずっていたり、背中で結んでいてもなんだかサマにならない感じがしたり。

このコートのリボンは。ウエストのあたりにしっかり埋め込まれているというのかな、ドロストパンツのウエストのひもを想像してください。もうリボンがいつだって前に揃って出ていて、そこをぎゅうっと結ぶだけでこのシルエットができます。収まっている。非常に体よく収まっている。もうそれだけでストレスレス。自分の人生のストレスは自分で減らしていこう。

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リング/メゾン ヴァジック バングル/ダミアーニ

今日のネイルは真っ白。夏が近づくとなんだか絵の具のような白が好きになります。つめの色ひとつでわりと楽しくなれる女子ってなんてシンプルな生き物なのだろう。

さて、最近のピグミ様は腰を痛めてしまって数日間痛くて泣きました。もうおばあちゃんだから、もしかしてこの痛みがずっと続くのかしらとこちらも心配していたのですが、3日目にはケロリとした顔で起きてきて、家族を喜ばせました。つよいぞ、ピグ。

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痛いときとか弱っているときは、自分のバッグの中に入って静養するのがお決まり。守られているほうが安心だもんね。みなさまも、お体に気をつけてお過ごしくださいね。また来週も遊びにきてください。


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バナー画像撮影/川﨑一貴(MOUSTACHE)
文/佐藤佳菜子
構成/高橋香奈子
 


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