働き方が自由になってきたいまこそ挑戦してみたい「二足のわらじ」。でも一歩目って、ハードルが高いものですよね。そこで「副業・複業に向けて行動している先輩」にインタビュー。一歩を踏みだした瞬間と、その新しい世界を、教えて二足のわらじさん!

「社会人失格」のはずが...フリーライターとなり、長年の夢が最速で叶った理由【二足のわらじさん】_img0
 

ミュージカル・演劇ライターの町田麻子さん。舞台が好きな方ならば、劇場で手にしたパンフレットや演劇関連雑誌で彼女の記事を一度は読んだことがあるはず。そんな彼女が、再び大学生になったのは2018年、38歳のとき。東京藝術大学音楽学部楽理科を、今春卒業します。

幼い頃、ミュージカル『レ・ミゼラブル』に魅せられた町田さん。オタクを極めて大手演劇制作会社に内定しますが心身のバランスを崩し、2ヶ月半で退職を余儀なくされますその後、紆余曲折を経てフリーランスのミュージカル・演劇ライターに。さて、そんなとき、驚きの仕事が舞い込み……!?

 


【町田麻子さん③】


さて、フリーライターとして名刺を刷って、看板を掲げてみたものの、実はその時点で生計が立つとは思っていませんでした。

黙っていて仕事が舞い込んでくるほどライターの世界は甘くないはず。苦手な編集業務を避けて、ライター業に専念するために独立したのですから、せめて売り込みの真似事くらいしなくてはバチがあたります。

とりあえず、それまでの仕事でお付き合いのあった出版社や演劇関係者に、フリーになりました、お仕事があればぜひやらせてください、とご挨拶状を送りました。その中には『レ・ミゼラブル』(以下:レミゼ)の日本版を制作している会社の方もいらっしゃいました。

実はその頃、レミゼが日本で再演されるという噂は聞いていたので、何か少しでも関われたらいいなと思っていました。

しかし当然、編集者時代の私を知る方には役に立つ人材とは思われていないはず。そんな私に天下のレミゼの大仕事が回ってくるとは思えません。

「パンフレットの校正やキャストのプロフィール欄の作成など、少しでもお手伝いできることがあればやらせてください」とお伝えしました。
 

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「38歳で、まさかあの最高峰に挑む……!?」演劇ライター町田さんが選んだ驚きの進路はこちら
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