フードジャーナリストの小松宏子さんが、最新の食のトレンドを紹介します。 

みなさん、4月4日が「あんぱんの日」だということをご存じですか? 実は、とても由緒正しい由来があるのです。1875年(明治8年)4月4日、東京向島の水戸藩下屋敷でお花見をされた明治天皇・皇后両陛下に初めて「あんぱん」が献上されたのだそう。以来、4月4日があんぱんの日として記念されているのですから、あんぱんそのものも、大変に歴史ある、高貴なお菓子だとわかります。
ここはひとつ襟を正して、とは言わずとも、そんな来歴を思い出して、あんぱんを楽しんでみてはいかが。ふんわりしたパン生地にくるまれた柔らかな小豆の甘さは、どこか郷愁の味。桜の塩漬けがのっているものも定番ですし、お花見とは切っても切れないスイーツですね。ここでは、日本一と言われるあんぱんから、クリームやバターとあわせた変わりだね、華やかに桜と合わせた美しいあんぱんまで、絶品のバリエーションをご紹介しましょう。

「喜福堂」

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黒ごまが乗せてあるのは、つぶあんぱん(¥238)、白ごまが乗せてあるのは、こしあんぱん(¥238)。 

日本一美味しいあんパンと言われる、「喜福堂」。大正5年に創業、初代より手作りあんにこだわっていたと言われています。当初はコッペパンのようなパンにあんとクリームを塗っていたのだそう。それが、大正の終わりころには現在のように自家製のパン生地で包みこむ形になりました。そして4代目の現在は、2代目が完成したあんの炊き方にこだわって、あんぱん道を究めています。

一口にあんぱんといっても、何種ものあんと生地があるのですが、ここでは3種を選んでもらいました。今回のおすすめの3種はいずれもこしあん。(美味しい粒あんももちろんあります)。

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まずは、スタンダードなこしあんですが、ふんわりもちもちのパン生地に、昔ながらの甘めで、しっかりとした濃厚な味わいのあんがたっぷり。北海道産の小豆を用い、その味の決め手は二代目和菓子職人が追求して究めた、小豆と、氷砂糖と上白糖の門外不出の黄金比にあるのだそうです。しっとりなめらかで、決して重すぎないあんは、一度食べたらとりこになるほど。

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もう一つのおすすめが十勝(こし)です。北海道十勝産の小豆のみを使用した産地限定のこしあんぱんです。より、まろやかで優しい味わいに仕上がっています。ぜひ、定番のこしあんぱんと比べながら、小豆の違いを楽しんでみたいもの。

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喜福堂の定番商品であるこしあんぱんにたっぷりの生クリームが入った今年から販売している新商品、白雪(こし)。濃厚なこしあんとふんわり生クリームが口の中になめらかに広がる幸せの一品です。

 

DATA
「喜福堂」
住所:東京都豊島区巣鴨3丁目17-16
tel. 03-3917-4938


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大人の手土産にもぴったり、春のあんぱん
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