ステイホームにより、ふたたび火がついたと言われる韓国ドラマブーム。その中毒性の高さゆえ、ストーリーにハマるのはもちろんですが……なんと言っても女性を魅了するのは、見目麗しき韓国俳優たち。

韓国ドラマに没頭しながら、疑似恋愛でこっそり恋心を満たしている方も多いと聞きます。

当記事は、韓国料理エッセイストでもあるライター・小澤サチエが、韓国俳優やドラマの魅力を語ります。

Netflixシリーズ『社内お見合い』独占配信中

ほとんど毎日、画面越しに韓国俳優たちを見ているにも関わらず、最近推しが不在だった私が、久々に沼に落ちてしまいました。沼というより恋に落ちたと言ってもいいかもしれません。

きっかけは、この春爆発的にヒットしたと言っても過言ではない韓国ドラマ『社内お見合い』。ドラマにハマるあまり、主演のアン・ヒョソプを好きになってしまったのです。

 

『社内お見合い』は、放送スタート直後はさほど話題になっていなかった印象でした。主演の二人の知名度も影響していたと思われます。アン・ヒョソプは人気上昇中であったとはいえ、同時期に放送されていた他のドラマの出演俳優たちと比べると、まだまだ知名度が低い存在。ヒロイン役のキム・セジョンも同様です。


しかし内容の面白さから一気に話題になり、2話目配信のタイミング以降、急速に人気をあげていきました。4月5日に全話放送を終えているのですが、4月24日現在も、Netflixの日本国内ランキングで1位の座をキープし続けています。

同時期の放送作品を見てみると、パク・ミニョンとソン・ガンの『気象庁の人々』、ナム・ジュヒョクの『二十五、二十一』、ソン・イェジンの『39歳』と、争うにはあまりにハードルが高い、人気俳優たちの作品ばかり。そんな不利な状況で、知名度では確実に劣る二人の作品が大ヒットしたのはなぜなのでしょう。

実は私も作品を観る前は、期待していなかったのです。ドラマのポスターの雰囲気が、大ヒットドラマ『キム秘書はいったい、なぜ?』に似ていることや、御曹司役のアン・ヒョソプのヘアスタイルが『キム秘書〜』のパク・ソジュンにそっくりなことから、「ふーん、キム秘書の二番煎じかしら…」なんて(今思えばとんでもない)ことを考えていました。私以外にも同じような先入観を抱いていた人は多かったようです。

ところが蓋を開けてみれば、キム秘書とは全くの別物。現在私の周囲にも、「社内お見合い中毒者」が続出中です。

今回は、のめり込むあまり、ヒョソプに恋に落ちてしまったライターの私が、「なぜこれほど『社内お見合い』が大ヒットしたのか」を語ります。

 
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