年齢を重ねるごとに悩みばかりが増える髪。細毛に白髪、広がりにペタンコ……。髪のネガティブな部分のカバーが目的になって、ヘアデザインのかっこよさや素敵さを諦めていませんか? でもちょっと待って! 信頼できる美容師さんがいれば、大人の年齢であってもまだまだ理想のヘアスタイルを楽しめるんです。今回は、伸ばし途中でややコンサバティブなリバースヘアを、鮮度感のあるクールなウルフスタイルにチェンジしてみることに!
シャープ感のあるおしゃれなヘアスタイルはもう無理?」
読者代表 永峰園子さん・46歳
● うねりがあるのでブローに時間がかかる
● エッジーな雰囲気にイメチェンしたい!
【ヘアを担当するのはこの方!】
STRAMA クリエイティブ ディレクター・小澤さやかさん
女性ならではの感性で、その人にフィットしたデザインを提案してくれる大人世代に人気の美容師。ファッションやデザイン関係者など、感度の高い女性たちから支持される他、 多くのタレント、モデル、アーティストなどのヘアメイクも担当。
うねりや膨らむ髪質は
レイヤーカットで縦長シルエットに
3児の母である永峰さんは、子育ての真っ最中で、保護犬も家族の一員だとか。「保護動物に関心があるので、子供たちが巣立ったら動物愛護ボランティアをしたいです」と話します。
そんな忙しい毎日を送る永峰さん。自分に手をかける時間が少ない中、最近は白髪など髪の悩みも増えてきたそう。「細毛でクセがあるのですが、後頭部はボリュームも不足してきてシルエット作りに苦戦するようになりました。レングスはあまり変えず、まとまり感あるスタイルにチェンジできますか?」とリクエスト。
永峰さんの髪はやや量が多く、その上、以前よりクセが強くなってまとめるのが大変だそう。また、髪を伸ばしていることもありレングスはあまり変えたくないのだとか。
そこで小澤さんが提案したのがウルフレイヤー。「長さは残しつつ、量感をすくようにレイヤーを入れてシルエットをシェイプしましょう。ウルフカットは毛先に動きが出るので、顔立ちを華やかに見せる効果も期待できます。また、白髪が出だした顔まわりはフォワードに流れるようカットすると、根元が隠れて白髪も目立ちません」と小澤さん。
HOW TO STYLE
ローライトを入れて
単調な髪色にメリハリをプラス
永峰さんの髪色は、もともとオレンジブラウン1色で染まった状態。このままだと全体が沈んで見えがちなので、あえて黒に近いローライトを所々に入れて、今あるオレンジを引き立てる作戦に。写真のように筋状に毛束をとり、そこに色をのせていきます。表面を中心に4~6パネル作ります。
前髪と顔まわりは
ラウンドさせながらカット
前髪はまぶたラインでカットしたら、サイドに向かってつながるように湾曲を描いてカットします。さらに毛先に少しだけ軽さを加えると適度な躍動感が出てきれいなウルフスタイルに。
仕上がりはこちら!
リップラインからの動きを強調したラウンドレイヤーは、パッツンバングとの相性が抜群! カット前は控えめな印象の永峰さんでしたが、髪に躍動感が加わることで、理想のエッジーな雰囲気にアップデートしました。
「以前はフォワードに流したスタイルでしたが、前髪を下ろしたり顔まわりを包むようにレイヤーを加えると生え際の白髪が見事に隠れます。同時にシャープな雰囲気も加わるので、特に40代以降の女性におすすめです」と小澤さん。
また、隠し味として入れたローライトの効果によって、表面のオレンジカラーも艶やかに整いました。
side&back
ウルフレイヤーによるカットは、膨らみやすいハチ部分や顔まわりを削り取ることができるので、きれいな縦長シルエットに整います。上半身がスリムに見えて、スタイリッシュな印象にチェンジしました。
ここが隠し技!
ドライのときは
つむじを起点に前へ引きす
シャギーの動きをきれいに引き出すために、顔まわりからサイドの髪はつむじを起点に前へ引き出しながらフォワードに乾かします。ラウンドカットによる美しい毛流れが再現されるため、自然な卵型の輪郭を演出できます。バックは外ハネにブローして、縦長なウルフラインに整えましょう。
コンサバティブなフォワードヘアから、リバースウルフレイヤーにシフトした永峰さん。「毛先が揺れるヘアスタイルは、髪のクセさえポジティブに見えてスタイリングが楽そうですね。切り揃えた前髪の効果か、目力もついた感じです」と満足のご様子!
軽やかさと華やかさが出るウルフスタイルは、夏に向けたイメージチェンジにもぜひおすすめです。
tel. 03-6804-5388
年齢を重ねるごとにキレイになる! 髪型before→after!
▼右にスワイプしてください▼
取材・文/小澤佐知子
構成/國見香
Comment