困った時の「介護保険外サービス」
介護保険は多くの人が利用するため、個別のニーズへの対応が難しいというデメリットがあります。利用基準やさまざまな制限がある上、そもそも介護認定を受けていない場合は利用することができません。そこで目を向けていただきたいのが、介護保険の対象に含まれない「介護保険外サービス」です。介護保険外サービスは介護認定を受けていなくても利用できますし、介護保険サービスだけではカバーしきれないあらゆる部分を補うことができます。
介護保険外① 市区町村のサービス
市区町村が独自に行うサービスで、自治体が運営しています。主に上記のようなサービスを提供しており、ゴミの戸別収集やコミュニティバスの無料利用などを行なっている自治体も。自治体の担当窓口か地域包括支援センターに問い合わせれば、詳細を教えてもらえます。
介護保険外② 地域のボランティア、NPOのサービス
ここ数年で、地域で高齢者を支える仕組みが確立され、地域のボランティアやNPOが増えてきました。介護保険サービスに比べると値段は高くなってしまいますが、中には草むしりや入院の泊まり対応など、介護保険サービスのヘルパーさんには頼めないことも。誰かに頼りたいのに頼める先がない、そんな時にはぜひ利用してみてください。運営は社会福祉協議会やシルバー人材センターが行なっています。
介護保険外③ 民間企業のサービス
高齢者人口の増加に伴い、民間企業が提供する介護保険外サービスも年々充実してきています。主なサービスは上記の通りですが、子育て世代が重宝しているサービスは実は介護にもオススメ。ネットスーパーであれば、親の好みや欲しいものを聞いた上で遠隔で頼むだけで、買い物をするのと変わらない感覚で食材が手に入りますし、中には「こんなことまで!」というサービスもあります。実店舗やインターネットで常日頃から情報収集してみてはいかがでしょうか。
今後は介護保険と介護保険外の2サービスの併用を
介護保険外サービスは介護保険サービスに比べて割高ではありますが、足りない部分を補うことができる内容となっています。2つのサービスを上手に組み合わせることで、より便利で充実した介護を行うことができます。
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構成/渋澤和世
取材・文/井手朋子
編集/佐野倫子
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