とどまることを知らない韓国ドラマブーム。
韓国ドラマを見ていると、不思議と“韓国料理が食べたくて仕方ない”症状に陥りませんか?
当記事は、韓国料理エッセイストでもあるライター・小澤サチエが、自宅で簡単に再現できるオリジナルレシピを紹介します。
前編はこちら
40代は人生のセカンドシーズン?年を重ねるのが怖かった私に、勇気をくれた韓国ドラマ「39歳」>>
『39歳』の世界にもっと浸れる!韓国料理レシピ
記事の前編でご紹介した、人気ドラマ『39歳』。
ドラマの中では、ミジョたち3人の定番の集合場所となっていたお店がありました。悲しいことから嬉しいことまで、誰かの身に何か起こった時に必ず集まるのは、ジュヒの自宅近くにある中華料理店「チャイナタウン」。
元一流ホテル出身のイケメンシェフ・ヒョンジュンがオーナーを勤める店であり、3人はいつも中華料理をつまみにお酒を飲んでいましたよね。
韓国で食べる中華料理というとあまりイメージが湧かない人もいるかもしれませんが、日本の中華料理の多くが、中国本土の料理とは異なるのと同じように、韓国でも「韓国式中華」という独自のスタイルが確立しています。
韓国ではもともと出前が一般化していることもあり、出前をとって自宅で中華を食べる人もたくさんいます。特に韓国の人たちが大好きなのが、「韓国式ジャージャー麺」と「ちゃんぽん」。真っ黒なソースと麺を混ぜて食べるジャージャー麺は、さまざまな韓国ドラマに頻繁に登場しますよね。
そしてこの2大韓国式中華に次ぐ人気料理が、「タンスユク」と呼ばれる韓国式酢豚。ジャージャー麺とタンスユクは必ずセットで注文する! という人も多いです。『39歳』でも、登場人物たちが「チャイナタウン」でお皿にたっぷりと盛られたタンスユクを食べていました。
日本で食べる酢豚との大きな違いは、まずは豚肉の切り方。「タンスユク」は、豚肉を細長く切って揚げるのが一般的です。
また、日本の酢豚は具材とソースを一緒に炒めて仕上げる一方で、韓国の酢豚は、ソースと豚肉は完全に別で調理し、食べる時にタレをつけたりかけたりするのです。そのためサクサクに揚げられた豚肉の食感を楽しめるのが魅力。
ちなみに、「豚肉にソースをかけるか」「豚肉をソースにつけるか」で、派閥が分かれると言われています。派閥というと大袈裟に聞こえるかもしれませんが、韓国では「つけるかかけるか論争」がたびたび話題になるほど、人によってはっきりとタイプが分かれるんです(笑)。
ぜひおうちで作って、『39歳』を見ながら食べてください。そしてドラマの世界にどっぷりハマっていただきたいです!
<絶品! 韓国式酢豚“タンスユク”のレシピ>
材料(2〜3人前)
・ 豚ロース肉(トンカツ用など)200〜250g
・ 玉ねぎ1/4個
・ にんじん1/3個
・ きゅうり1/2本
・ キクラゲ適量(お好みで)
・ カットされたパイナップル(お好みで)
・ 衣(片栗粉大さじ3+天ぷら粉大さじ2)
・ 揚げ油
★ 塩コショウ
★ おろしニンニク小さじ1
★ 酒小さじ1
★ 醤油小さじ1
○ 醤油大さじ3
○ 砂糖大さじ2
○ お酢大さじ3
○ ケチャップ大さじ1/2
○ オイスターソース小さじ1
○ おろししょうが小さじ1/2
○ パイナップルの汁大さじ1/2(あれば)
・ 水200cc
・ 水溶き片栗粉(片栗粉大さじ1と水大さじ1を混ぜる)
作り方
① 豚肉を1.5cm幅に切る。★の調味料とよくあえておく。
② 野菜を食べやすい大きさに切る。
③ ○の調味料を合わせておく。
④ ①の豚肉に衣をまぶし、揚げ油を熱する。
⑤ 豚肉をこんがり揚げる。
⑥ ソースを作る。フライパンに油を引いて熱し、②の野菜とキクラゲを炒める。野菜がしんなりしてきたら、パイナップルと③の調味料、水200ccを加えてよく混ぜて煮る。
⑦ 水溶き片栗粉を加えてざっと混ぜたら火を止める。
⑧ 揚げた豚肉と、野菜のソースを一緒にいただく。ソースはかけて食べても、つけて食べてもどちらでもOK!
韓国式酢豚“タンスユク”のレシピ動画はこちらから見られます!
前編はこちら
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