40代からパリ生活を始めた無類の食いしん坊・井筒麻三子が、「のんびりゴロゴロしてても、美味しいものが食べたい〜」と考え出したレシピから始まった、お料理連載。ゆる〜っと簡単なのに、小洒落た美味しいものが作れるから、お料理が苦手な方、「今日の献立を考えるのが面倒」という時にこそ、ぜひ作って欲しいお料理が揃っています。
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この時期のフランスは、苺にアプリコットに平らな桃……と、色とりどりのフルーツがたくさん店頭に並びます。中でもつい、見つけると買わずにいられないのがさくらんぼ。と言ってもフランスのものはアメリカンチェリーと似た黒さくらんぼなので、日本の可愛らしいものとはちょいと違いますが。
フランス人にとって、このチェリーを使うお菓子はクラフティ一択! なのだそう。そう言われてみると確かに、インスタグラムでフォローしているフランスのお料理アカウントは、チェリーのクラフティだらけ。さくらんぼ好きとしては試さないわけにはいかん〜と作ってみたのですが、プディングのような味わいでとても美味しい。そしてチェリーを並べ、残りの材料を混ぜて加えて焼くだけなので、とても簡単です。
あれこれ試して、なるべく甘さ控えめにまとめました。生クリームのカロリーが気になる! という方は、牛乳に替えてもOK(牛乳を300mlに)。私は生クリーム入りの方がコクがあって好きですが、牛乳だけだとよりさっぱり素朴な質感に仕上がります。
ちなみにこのクラフティを作るにあたり、以前からずっと気になっていたチェリーピッターを購入したのですが、これがとっても素晴らしい! 種を一瞬で綺麗に外してくれるので、種取りが楽しくなってしまうほど。チェリー好きの方にはとてもおすすめです〜!
チェリーのクラフティ
材料(18cmタルト型1個分)
・アメリカンチェリー 300g
・バター 少々(なければオリーブオイル)
・小麦粉 25g
・コーンスターチ 25g
・砂糖 30g
・塩 ひとつまみ
・卵 2個
・牛乳 200ml
・生クリーム 100ml
作り方
1 オーブンは180度に余熱を入れておく。
2 タルト型にバターを塗り、小麦粉(分量外)をはたいておく。
3 アメリカンチェリーは洗って水気をよく切る。軸を外して種を取り除き、2の中に並べる。
4 ボウルに小麦粉、コーンスターチ、砂糖、塩、卵を入れて、ダマができないようよく混ぜ合わせる。
5 4に牛乳を少しずつ加えて混ぜ合わせる。同様に生クリームも加える。
6 5を3の型に注ぎ、オーブンに入れて、約40分〜1時間焼く。表面にほどよく焼き色がつき、型を揺らすと全体が揺れるようなら出来上がり。
「◯◯のレシピが知りたい」と言ったリクエストも、どしどしお待ちしております♪ 「作ったよ!」と言う方も、ぜひぜひお教えくださいね〜。
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