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やせるフルーツ「キウイ」でおなか周りがすっきり!

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年々太りやすく、やせにくくなるミモレ世代。夏に向けてダイエットに励んでいる人も多いのではないでしょうか? 「ダイエット=食べない」と思いがちですが、実は40代以降がもっともやってはいけないこと。代謝が落ちてますますやせにくくなるだけでなく、げっそりとやつれて老けた印象になってしまいます。そこで管理栄養士の菊池真由子さんが、“やせる栄養素”をしっかりとる「食べるダイエット」を提案!
この連載では毎回やせる栄養素を含む食材をピックアップし、なぜやせるのか、どういうふうに食べるのがよいのかを解説していきます。第4回目はフルーツの「キウイ」です。
みなさんもおいしく食べてスリムを目指しましょう!


キウイは、フルーツのなかではやせる王様!

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フルーツは果糖が多いから太る……そんなふうに思っている人も多いかもしれません。ですが「フルーツには果糖以外にも、ブドウ糖やでんぷんなどの糖類が豊富で、その糖類が多いと太る原因になります。例えばバナナは果糖は少な目ですがでんぷんが多いので食べすぎると太ってしまうフルーツになります」と菊池さん。
そこで注目したいフルーツがキウイです。
「キウイには前回のオクラと同様に、腸内の有害物質を体外に出す水溶性食物繊維のペクチンを豊富に含みます。腸内のやせ菌を増やし、体内にある脂肪を減らす効果があるのでおなか周りが気になる人に特におすすめのフルーツです」
さらにキウイは低カロリーで低糖質。「1個(70g)で37kcal、糖質が11.8gです。ちなみにキウイ1個とほぼ同じ大きさである大福1個(100g)は235kcal、糖質は50.3g。デザートやおやつには断然キウイがおすすめです」

 


ヨーグルトと一緒にとれば“やせ体質”になれる!

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さらにキウイのやせ効果を最大に引き出してくれるのがヨーグルト。腸のなかに“天然のやせ成分”短鎖脂肪酸を増やすことができるのです。
「短鎖脂肪酸は糖質や脂肪のため込みを防ぐとともに、余分なカロリーを消費してくれる腸の中でできる物資です。食物繊維が豊富なキウイと発酵食品で乳酸菌を多く含むヨーグルトを一緒にとることで腸内の善玉菌が増え、短鎖脂肪酸がつくられます。最近の研究では短鎖脂肪酸が食欲抑制ホルモンの分泌を促進することもわかりました」
つまり腸の中で短鎖脂肪酸が増えれば増えるほど、やせ体質になるということ!
 

今の季節にうれしい、こんな美容効果も!

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「ビタミンCが豊富というのもキウイの特徴のひとつ。ビタミンCにはアンチエイジング効果や鉄の吸収促進、コラーゲン合成、風邪予防、がん予防などさまざまな効果があります。特に今の季節にうれしいのは、紫外線によるメラニン色素の過剰生成を抑えてくれること。つまりキウイを食べることでシミの予防にもなるんです」
ちなみにキウイにはグリーンとゴールデンの2種類がありますが、グリーンはゴールデンの約2倍の食物繊維を、ゴールデンはグリーンの約2倍のビタミンCが含まれているそう。
やせるのにはグリーン、肌のためにはゴールド……と食べ分けるのもいいですね。
 

おすすめレシピ!「中華風キウイのフレッシュピクルス」

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キウイはデザートやおやつだけでなく、お料理にも活用できます。今の季節にぴったりなピクルスを菊池さんが提案してくださいました。 


 材料(6人分)
・キウイ 1~2個
・きゅうり 2本
・キャベツ 100g
・セロリ 200g
・にんじん 1本
・塩 小さじ1
・ゴマ油 大さじ1

<マリネ液>
・酢 200ml
・砂糖 100g
・水 100ml
・塩 小さじ1/2

 作り方 
1.きゅうりは縦半分に切って、斜め5mm幅に。セロリはきゅうりと同じ大きさに切り、にんじんは5cm長さ5mm幅の短冊切りにし、キャベツは5cm角に切る。 

2.1を大きめのボールに入れ、塩をふって15分置く。 

3.マリネ液の材料をしっかりと溶かして混ぜる。 砂糖が溶けにくいので泡立て器を使うと便利。

4.キウイは皮をむいて1cm程度の厚みでいちょう切りにする。

5.2の野菜の水をしっかり絞って、キウイと混ぜる。

6.5にマリネ液、ごま油をかけてラップをして15分以上置いて完成 


ピクルスは日持ちもよく、食欲がないときにもさっぱりいただける一品。常備菜として作り置きしておけば箸休めにも便利ですし、気軽にキウイを取り入れられます。美容と健康のためにもキウイを積極的に召し上がってください。


菊池真由子さん管理栄養士、健康運動指導士、NR・サプリメントアドバイザー。厚生労働省認定健康増進施設などで栄養アドバイザーを務める。これまでに延べ1万人の栄養指導に携わる。著書に『食べて、やせる! おうちdeダイエット』(三笠書房刊)など。


写真/Shutterstock
構成・文/村田由美子
 

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