華やかな色やアイテムを取り入れた心躍るスタイリングに定評のあるスタイリスト乾千恵さん。今回は乾さんが服を選ぶとき、コーディネートするときに大切にしていることを教えてもらいました。

 

関連記事
スタイリストがZARAで「普通の服」を買う理由。コスパブランドの賢い使い方>>

定番「ワンピース」に飽きてきた…新鮮さを取り戻す小物テクニック3選【サンダル、バッグ】>>


マイナスをゼロにするよりも、好きな服で気持ちを上げたい

朝、着替えた後に鏡を見て「今日の私、何かいいじゃん! 」と思いたい【スタイリストの私服選び】_img0
 
朝、着替えた後に鏡を見て「今日の私、何かいいじゃん! 」と思いたい【スタイリストの私服選び】_img1
「普段はあまり着ることのないオールブラック。今年はポイントにナルフォトTシャツやボリューミーな華やかスカートで着てみました」主役にTシャツ/THE INTERNATIONAL IMAGES COLLECTION スカート/Plan C パールネックレス/ユナイテッドアローズ サンダル/トッズ バッグ/アトリエ アンボワーズ

服を買うとき、そしてコーディネートするときに考えているのは、着たときの自分を見て、自分自身がいいなと思えるかどうか。まわりの人に褒められたら、それはそれで嬉しいけれど、まずは自分が「今日の私、何かいいじゃん! 」と思いたいんです。

もちろんコンプレックスもたくさんあるので、それをうまくカバーできたら、とか、スタイルよく見えたらいいな、とか他にも思うことはあります。でも、コンプレックスを服でカバーするという視点で服を着ても、マイナスがゼロになるだけなような気がして……。それよりも服のデザインだったり、色だったり、素材感だったりに心動かされて、着てみたいと思った服を着て、それが自分にフィットして、気持ちが上がる……! というのが幸せなおしゃれなのかなと思っています。

着てみたいと思っても似合わないものもたくさんあります。仕事柄、実際に着なくても、これは私には無理だなとわかることもあるんですが、それでも気になった服はちゃんと試着して「似合わないな」と納得するようにしています。たまに逆のこともあって、意外にいいかもと思うことだってある。だから服って試着するのが本当に大事だなと実感しています。

試着せずに服を買うことはほぼなくて、必ず着てみる。オンラインで買うのは、同じアイテムをリピートするときくらい。そして試着して少しでもサイズに違和感があったら、違うサイズも試着するか、諦めるか、お直しに出すようにしています。許容範囲かなあと少し違和感があるのにお直しせずにいると、結局無意識に手に取らなくなってしまうんです。
 

次ページ▶︎ 誰にでも似合う万能なベーシック服ってある?

スタイリスト乾千恵さんの「見ているとワクワクしてくる」着こなしをチェック
▼右にスワイプしてください▼

 
  • 1
  • 2