8月いっぱいビザなし渡航が可能になり、ぐっと近くなった韓国。近いうちにソウルへ行ってみたいという方も多いのではないでしょうか。
明洞は死んだ……という報道もありますが、実はコロナ禍で渡韓が難しかった間も、ソウルには新しいカフェやホットなスポットがたくさん生まれています。
BTSの新たな聖地も続々誕生! 第二章と自ら称するソロ活動を本格的にスタートした7人は、ソウルでこれまでどんな風景を見てきたのでしょうか。BTSの歴史を追体験できる、ゆかりの地を訪れてみました。
後編では、世界的に注目を浴び始めた2017年からデビュー当時の聖地をご紹介します。
(※取材は2022年7月15日~21日に行われました)
前回記事
【BTSソウル聖地巡礼レポート前編】コロナ禍以降に生まれたBTS最新スポットを総ざらい!>>
コロナ禍の最中にオープン! BTSメンバーの旧宿舎をリフォームしたベーカリーカフェ
いま、世界のARMYのあいだで話題沸騰の聖地がこちら。企業の代表や芸能人も多く住む江南区論峴洞の高級住宅街にたたずむ一軒家。BTSメンバーの旧宿舎をリフォームして最近オープンしたベーカリーカフェ、「Hyuga」です。
この建物に7人が住んでいたのは、2016年から2017年頃。アルバム『WINGS』がアメリカをはじめ100か国近くのiTunesチャートで1位を記録、ビルボード・ミュージック・アワードのトップ・ソーシャル・アーティスト賞を受賞して、ワールドスターに浮上した時期です。
韓国経済新聞によると「11棟からなる戸建てのコミュニティで、外部の人からは中が見えにくい建物。注目を集めるようになった彼らが、プライバシーを守るために選んだと思われる」とのこと。
「BTS FIESTA 2017 Home Party」の動画に、当時のリビングルームでの様子が登場しています。(冒頭と1時間25分ごろに注目!)
わくわくしながら建物に足を踏み入れると、目の前に広がる大きな空間。その奥に見えるのは、まさに動画にも映っていた壁! ここは、宿舎時代にリビングとして使われていたスペースです。
店舗にするにあたって大規模なリノベーションを行ったため、この壁以外はだいぶ変わっているのですが、お店の人が当時の配置を教えてくれました。たとえば、パン売り場とキッチン&レジは、宿舎時代にダイニングとキッチンだった場所を活用しています。
こちらの大きな窓は宿舎時代に入り口だった場所です。
もちろん、カフェとしても極上の空間です。ベーカリーのメニューは、同じ建物の1階で作る焼きたてほかほかのクロワッサンやサンドイッチなど。なかでもここだけのイチオシは、「防弾ブラック塩パン」。バターの香り立つほのかにソルティーな塩パンとカヌレ、いちごみるくのジュースをおいしくいただきました。
軽食のあとは、別の階をゆるりと見学。「Hyuga」はさまざまなアーティストの作品を展示するギャラリーカフェなので、空間すべてがまるで美術館です。
ここに住んでいた頃の7人に思いを馳せながら、ふと窓の外を眺めてみました。この景色を見つめながら、彼らはどんな未来を描いていたのでしょうか――。
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