※当記事は、作品の描写を一部含みます。
主人公に抱く、小さな恋心。ウ・ヨンウの絶大な癒し効果とは……
日本では、俳優の佐藤健さんも『ウ・ヨンウ』にハマっているという発言をして、話題になりました。最近は、アイドルや芸能人が韓国ドラマをオススメして、それが起爆剤となって人気が急上昇するパターンも非常に多いです。
佐藤健さんがきっかけで『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』に興味を持ち、熱狂的にドラマにハマったと語るのは、ひとみさん(43歳)。
「佐藤健くんが、『主人公のウ・ヨンウがすごく可愛くて魅力的』と言っていたので、興味を抱いて観てみたんです。そしたらもう、一気にハマってしまいました。最終回を終えた後も、ロスが激しくて何度も観返しています。健くんが言っていた通り、ウ・ヨンウがとっても可愛くて……。
外見ももちろん可愛いのですが、それ以上に言動が可愛いです。自閉スペクトラム症のヨンウには、さまざまな癖や仕草があるんです。彼女を見ているとなぜかすごく胸がキュンとするんですよね……。男女問わず、ヨンウに小さな恋心のようなものを抱いた人は多いのではないでしょうか」
確かに、私の知人で『ウ・ヨンウ』にハマっていた男性も「ヨンウが可愛い」としきりに言っていました。女性の私から見てもウ・ヨンウは本当に愛らしくて可愛いです。特に序盤で印象的だったのが、法律事務所ハンバダへの初出勤の日。ビルの回転扉を通れずに苦戦する場面です。
ソウル大学ロースクールを主席で卒業し、弁護士試験では超高得点を獲得したヨンウですが、自閉スペクトラム症ゆえに日常生活でどうしてもできないことや苦手なことがいくつかあります。回転扉を普通に通過できないのも、そのうちの一つ。
結局同じ事務所のイケメン職員イ・ジュノの助けを借りて、「ワルツを踊ると思ってみては?」というアドバイス通り、ワルツのステップを踏みながら、ヨンウが回転ドアを通り抜ける姿は、あまりに可愛らしくて、胸を鷲掴みにされました。あのシーンによって一瞬でヨンウの魅力に囚われてしまった視聴者は、私だけではないはず。
単なるビルのエントランスも、無機質な回転ドアも、ウ・ヨンウの手にかかれば全くの別世界。ワルツがゆったりと流れる中、ダンスを踊るようにくるくると回るヨンウはキラキラと輝いて見えます。ひとみさんはそんなヨンウの独特の世界観が好きだと語ります。
「ヨンウは騒がしい場所が苦手なので、地下鉄の中ではいつも現実逃避しますよね。彼女が目を閉じると、地下鉄の外をクジラがのんびり泳いでいる。法廷の中を泳ぐときもあるし、何か閃いた時は、クジラやイルカが海を飛び跳ねます。ヨンウの空想の世界に、何度も心を癒されました」
本作品が何よりも新鮮なのは、自閉スペクトラム症のキャラクターが登場するだけではなく、ストーリー全体が自閉スペクトラム症の主人公目線で描かれている点。
そのため私たちは、たびたびヨンウの頭の中だけにある特別な世界を覗くことができます。目を瞑れば、巨大なクジラがゆったりと泳いでいる。彼女の汚れない空想の世界を見せられると、共に喧騒から逃れて現実逃避するかのような感覚に陥り、誰もが癒やされるのです。
『ウ・ヨンウ』の人気の理由は、この癒しの効果にあるのかもしれません。ピュアな彼女の言動にキュンとし、さらにその独特の世界観に心を洗われたような気持ちになるのです。
「私は私のままでいい」ウ・ヨンウが与えてくれた勇気とは?
韓国に行ったら、『ウ・ヨンウ』のロケ地巡りをしてみたいと語るのは、久美さん(41歳)。ヨンウの父が営むキンパ屋さん(実際は日本食のお店だそう)や、ソドク洞の榎の木など、撮影に使われた場所には既に多くの観光客が訪れているというブームぶり。
「ロケ地巡りをしたいほどハマったドラマは久々です(笑)。でも最初にNetflixのプレビュー動画を観た時点では、あまり興味を持っていませんでした。普段、韓国ドラマは胸キュン系のラブコメか、ドロドロ系のどちらかしか観ないんです。
自閉スペクトラム症の主人公のお話だというのは、これまでの韓国ドラマにない新鮮さはあると思いましたが、正直当初は、作品にそこまで関心を持てませんでした」
本国であまりに話題だというので、試しに1話観てみたら、虜になったという久美さん。ヨンウを見ていると、障害を持っていない人にも共感できる部分がたくさんあるのだそう。
「私は不器用なタイプなので、他人に理解されずに苦しんだり、うまく世渡りできずもがいた経験がたくさんありました。そんな私にとって、ヨンウは英雄のような存在。自閉スペクトラム症の彼女がたくさんの問題にぶつかりながらも、弁護士として果敢に闘う姿が本当にかっこよかったです」
ウ・ヨンウが私たちにくれるのは、癒しだけではありません。「勇気を与えられた」という声もたくさんありました。
コンプレックスから抜け出せない人や、生きづらさを抱えている人、他人とは違う自分に苦しんできた人……。何かしらの壁にぶつかって生きてきた人が、ヨンウの奮闘記を見ると、「自分は自分のままでいいんだ」という勇気が湧いてきます。ヨンウは、欠点を克服するというより、自分の欠点に向き合い、それを受け止めた上で闘っているからです。
「ヨンウは、健常者には決して思い浮かばない発想や、自閉スペクトラム症ならではの特性を活かして裁判の流れをひっくり返していくんです。そうして事件を解決していくのが本当に爽快で、どんどんハマっていきました」
毎話ドラマを観終えるたびに押し寄せる、なんとも言えないスカッと感も、病みつきになる理由の一つ。
久美さんも言うように、私たちは自分の一部分をヨンウに重ねているのかもしれません。だからこそ、ヨンウが障害をむしろ武器にして事件を解決していく姿に爽快感を抱き、勇気づけられるのでしょう。
なお、ドラマのヒットは当然ながら俳優たちの人気にも莫大な影響を与えています。『ウ・ヨンウ』ブームによって、イ・ジュノを演じるカン・テオが大ブレイク。ヨンウを陰で支えながら一途に想う姿を見て、カン・テオ沼に落ちていく人が続出しているのだとか。
二人の初々しいラブシーンも見どころです……! 癒しと勇気をもらえるドラマ『『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』ぜひご覧ください。
後編はこちら
後編では、ドラマ中に出てきた韓国料理のレシピを公開中!>>>
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