物価高騰を卑屈になることなく乗り切ろう


小麦・油脂の世界規模での価格高騰、原油価格の高騰に伴う物流費や包装資材などの値上がり、さらには円安など。さまざまな要因で食品の価格が上がり続けるなか、この困難をどう乗り切ろうかと頭を悩ませている人も多いでしょう。

安い食材だけを使った料理を作り続ける、もしくは料理の品数を減らすなど、引き算で考えている人がいたら、ちょっと立ち止まってみましょう。というのも、工夫次第では食材費を抑えながらも、これまでと同じ食卓を維持できる可能性があるからです。その有益なアイデアを伝授してくれるのが、料理研究家・まいのごはん。さんによるレシピ本『ほとんど100円なのに絶品100レシピ』です。

本書では1人当たり100円前後の食材費で作れる一品料理が紹介されていますが、どれもが日本の食卓でおなじみのものばかり。ですので、あらゆる物価が高騰するなかにあっても、食卓だけは平常を維持できるでしょう。食事は生きるうえで最も基本となるものですから、そこさえ守れたら卑屈になることなく、この困難を乗り切れるのではないでしょうか。

ちなみに、本書で表示されている食材費は2022年7月時点の相場を基にしています。それより値上がりしている品目もあると思いますが、現時点では大きな差にはなっていないでしょう。また、塩、砂糖、しょうゆをはじめ家庭に常備していると思われる一般的な調味料は食材費に含んでいませんので、そちらもご注意を。

今回は、食材費を抑えながらも満足感を得られるレシピが揃った本書から3点ご紹介します!

 
 

まいのごはん。さん
料理研究家・調理師・食生活アドバイザー。レシピサイト「Nadia」で活躍するNadia Artist。2児の母。イタリアンレストランでのシェフ経験の後、保育園で幼児食などの調理を担当。現在は、インスタグラムなどSNSでレシピを発信するほか、食品メーカーのレシピ開発も手がける。