30万人フォロワーを誇るYouTube「GOROGORO KITCHEN」のMamikoこと井筒麻三子さんが、パリ暮らしの魅力を伝えます。

我が家には現在、2匹の猫がいます。日本では子供の頃からずっと猫がいたので、猫がいる生活には慣れていたものの、自分が主体となって猫を飼うのは初めて。なので簡単に比較はできないかもしれませんが、この国はとてもペットを飼いやすい場所だなあと感じています。

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我が家の猫、くるみととら。見た目が全然違いますが、異父姉弟。ノルマンディーの農場にいた子たちを譲ってもらいました。

一番楽だなと思うのは、賃貸住宅でもペットを飼うのが自由なこと。フランスの法律ではペットを飼う権利が保障されているので、それを理由に入居を断ることはできないからです(とはいえ、フランスでは不動産屋さんを通さず直接家主と賃貸契約を結ぶことも多いので、家主の個人的な意見として「ペット不可」というところはありますけど)。

 

数年前、我が家で猫を飼い始める前のこと。知り合いの猫を預かっていた際に大家さんがやって来たため、慌てて「この猫は今預かってるだけの猫なんです」と言ったところ「そうなの? でも別に、猫飼っても全然いいよ〜」とニッコリされ。大家さんからわざわざ推奨してくるとは! とびっくりしたのでした。

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下の猫のとらがまだ子猫の頃。上のくるみが遊び足りず、私の手足に生傷が絶えなかったため、遊び相手として迎えました。

楽と言えば、公共交通機関にペットと気軽に乗車できるのもそう。地下鉄ではリードだけつけて乗車している犬とよく出会います。本来大型犬は口輪をつけるとか、小さい犬はキャリーに入れるといった決まりがあるらしいですが、暗黙の了解で誰もしていない(笑)。でもどの犬もしっかりしつけされるので、吠えたりすることもなく皆とても大人しくしています。

ヴァカンス前後になると、猫を入れたキャリーを持っている人もあちこちに。TGVなどの高速鉄道の場合、以前は重さでペット料金設定の違いがありましたが、今年6月、一律料金に改正。犬でも猫でも爬虫類でも、大きさに関係なく一緒に乗ることができるようになりました。

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薬局の中で、犬と一緒に薬の処方を待っていたマダム。