30万人フォロワーを誇るYouTube「GOROGORO KITCHEN」のMamikoこと井筒麻三子さんが、パリ暮らしの魅力を伝えます。
「フランスに暮らすようになって、何が一番変わった?」 そんな質問をされたら、結婚して二人暮らしになった、猫を飼い始めてさらに家族が増えたなんてのは当然挙げられるのだけれど、フランス文化による影響という点では、 “花をいつも飾るようになったこと”かなと思います。
フランスでは花のある生活がしっかり根付いており、生花店があちこちにあります。渡仏して最初に住んでいた15区の家近くでは、半径100mぐらいに5軒も生花店があったほど。さらに、パリのあちこちで開かれるマルシェにも必ず1軒はお花屋さんがあるので、お花の需要がいかに多いかがわかります。
今では生活にお花が欠かせないと思うようになった私ですが、日本に住んでいた頃は、花というか自然全般に興味ナシでした。対して私の母は、学生時代からワンダーフォーゲル部に所属&園芸科卒業、つい最近までせっせと各地の山を登り続けていた筋金入りの自然好き。私が社会人になった際に母から言われた言葉も「家にお花は絶やさないように」でした。
しかし、以前の記事にも書きましたが、当時の私は洋服やアクセサリーなど着飾るモノを買うことで頭がいっぱい。それ以外に割く金銭的余裕もなく、「はいー? お花なんてすぐダメになるのに、買ってらんないよ〜!」と、母の教えを完無視しました。当時は忙しすぎて、ほとんど家は寝に帰るだけだったのも必要性を感じない理由の一つだったかもしれません。
そんな私だったので、パリに来てからもすぐには「花を買おう!」とはなりませんでしたが、変化のきっかけとなったのは友人へのプレゼント。仕事で定期的にパリに来ていた友人が、渡仏のたびに食材などをせ
当時はまだ語学学校学生(40代でしたが)。良いお花屋さんでブーケを作ってもらうのはそれなりに出費だったものの、毎回「狭いホテル生活でも、お花があると癒される」と手放しで喜んでもらえて、私自身も幸せを感じました。そうしてお花を買うことに慣れると、いつしか「自分の家にも欲しいな」と思うようになったのです。
男子も当たり前におしゃれな花屋へ。花のあるパリの暮らしにうっとり。
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