移動手段だけでなく、旅先でも犬猫を快く受け入れてくれるところが多いのです。猫を飼う前は、ペットを飼うと旅行がしにくくなるだろうなと思ってましたが、探してみるとペット可という宿泊先が意外にたくさんあることを発見。ヴァケーションレンタルという、日本でいう貸し別荘タイプの宿はもちろんですが、ホテルでも追加料金を払えばOKだったり。犬はカフェやレストランでも一緒に入れるところがほとんどです(猫はまだ見たことないですが、別に断られないかと)。

カフェやレストランでは、足下にワンコがいる様子をよく見かけます。

実際、昨年の休暇に行った南仏、そして今年の夏に行ったパリ近郊の宿にも、我が家の猫たちを連れて行くことができました。移動の間はちょっと可哀そうだなと思いますが、最近はだいぶ慣れてきた様子。旅先でのんびりしている様子を見ると、私たちも安心して休暇を楽しめます。時間はかかりますが、スペインやポルトガルなども電車で行くことができるので、EU内なら猫と一緒旅も可能かなあなんて、夢を膨らませています。

昨年の夏に行った友人の別荘での様子。移動距離が近かったせいかすぐに慣れ、2匹とも我が物顔で過ごしてました。

とはいえフランスもペットの天国ということではなく、2人に1人がペットを飼っていると言われながら、特にヴァカンス時期になると長期の旅行に連れて行けないという理由で、毎年10万匹もの犬猫が捨てられていたそう。しかし、「ペットはおもちゃでも消耗品でもない」と訴える議員や著名人が増えたことで、昨年法改正が議会で可決。2024年からはペットショップでの犬猫生体販売が禁止となりました!

 

2024年の1月1日以降、犬や猫を迎え入れられるのは保護団体や認定を受けたブリーダーからのみに。また、新たに犬猫を飼い始める人は、認定証の取得が義務付けられる、未成年が動物を購入する場合は必ず保護者の許可が必要など、飼い主側の規制も強まるそう。

せっかく迎えた動物を捨てるというのは、どういうマインドなのだろうか……と理解に苦しんでいたので、再来年とはいえ動物の不当な扱いに対する法改正がなされたことに、非常にホッとしています。