1979年の映画デビュー以降、その出演作は80本にも届こうとする俳優・役所広司さん。その最新主演作『ファミリア』で演じるのは、児童養護施設育ちで家族との縁の薄い陶芸家です。「家族」の概念が変わりつつある今の時代に、2つの「父と息子」を描くこの作品、その背景には日本の大きな問題として取り上げられることも多い外国人差別や移民受け入れの問題があります。インタビューで最も印象的だったのは「若者の未来のために命を懸けて何かしようとする大人がもっといたら」という言葉。やはり多くの問題を抱える日本の映画業界にある役所さんに、その言葉が重なります。

 
 

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