33万人フォロワーを誇るYouTube「GOROGORO KITCHEN」のMamikoこと井筒麻三子さんが、パリ暮らしの魅力を伝えます。
カゴ、と呼ばれるものに目がありません。今思い返してみれば、このカゴへの執着という病、子供の頃から初期症状がありました。赤毛のアン好きに憧れすぎて、小学生の時はピクニックバスケットが欲しくてたまらなくなり。内側に赤白のギンガムチェックの布が張られた小さなバスケットを、ねだりにねだって買ってもらいました(実際にはピクニック用には小さすぎ、裁縫箱として使ってましたが)。大人になってからも、バリ島に出張で行った時は、「アタ」と呼ばれるカゴ製品を見て狂喜乱舞。小物入れにティッシュケースに、ゴミ箱になるような大きな箱まで持ち帰り、友人から「業者ですか」と呆れられたほど。
それでいてまったく、自分がカゴ好き病にかかっていることを自覚していませんでした。だってだって、女の人は大概みんな、カゴ好きですよね? 昨今の夏なんて、誰もがカゴバッグを持って出かけてるし……。「みんなと同じくらいにカゴが好き」、くらいの認識でした。
ところがフランスに住むようになってから、カゴ執着病が完全に重症化してしまいました。なぜならばこの国は、カゴ天国だから! お買い物には老若男女がカゴバッグを持参(たまに藤で作られたカートを引いて歩いている強者も)、どこの蚤の市に行っても様々なタイプのかごがあちこちで売られている。そんな場所で生活していると、365日カゴ欲を刺激されてしまうのは仕方がないことですよね?
最初にときめいたのは、マルシェカゴバッグ。文字通り、マルシェに行くとみんながお買い物に使っている、ハンドルと縁が革張りになっているバッグです。パリに来た最初の1ヵ月はAirbnbのような宿に仮住まいをしていたのですが、その家のキッチンにも無造作にマルシェカゴバッグが置かれていて、「フランス人にとってはこのバッグで買い物がデフォルトなのね!」と目がハート状態に。気がつけばマルシェ買い物用、中が見えないよう内布がついた普通のお出かけ用バッグ中&小までを揃えてました。
カゴ好き井筒さんのカゴとパリの部屋
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