30万人フォロワーを誇るYouTube「GOROGORO KITCHEN」のMamikoこと井筒麻三子さんが、パリ暮らしの魅力を伝えます。

パリの住宅と聞いたら、大体の方は壮麗な石造りのアパルトマンを思い起こしますよね? 私もパリ移住を決めた際は、オスマン建築と呼ばれるおしゃれ〜なアパルトマンに住みたくて、毎日インターネット不動産を調べまくって探しました。その甲斐あってパリに来て最初に住んだのは、築100年という古い物件。もともとは大家さん自身が住んでいた家だったこともあり、とても機能的かつしっかり手入れされた居心地のいい家でした。

サッシ窓に低い天井...パリなのに普通の家に暮らすワケ【大人気YouTuber井筒麻三子のインテリア】_img0
オスマン建築とは、こんなデザインで統一された白亜の建物のこと。19世紀にセーヌ県知事のオスマンが取り組んだパリ改造で、建造物は高さ、色、材質までが厳しく統一され、今の姿になったそう。

おかげで、誰が遊びに来ても「素敵!」と言ってもらえる自慢の家だったのですが、1年程度で退去。理由は、家賃がとにかく高かったからです。パリに住んでみると、我が家はおしゃれかつ快適なぶん相場に比べてかなり強気の家賃設定だったことがわかり。気に入ってはいたものの長く払い続けられる金額ではなかったため、泣く泣くお引っ越ししました。

サッシ窓に低い天井...パリなのに普通の家に暮らすワケ【大人気YouTuber井筒麻三子のインテリア】_img1
大好きだった15区のアパルトマン。狭いながらも暖炉(隠し用具入れに改造されていた)があったり、美しい家でした。

次に入居したのもオスマン建築でしたが、そこでこの古い様式のアパルトマンは、見た目には素敵だけれどメンテナンスしていないと大変だということが判明しました。入居した家は窓やドアがきっちり閉まらないので、冬はあちこちから隙間風が入りまくり。天井が高いのでなかなか部屋は暖まらず、毎月の暖房代がべらぼうに。建物自体が古いので、水回りのトラブルなんかもしょっちゅう。

 

また、オスマン様式の小さい部屋だとタンクに水を貯めて使う昔ながらのシステムを依然採用しているところも多く、知り合いのうちがまさにコレでした。シャワーを浴びるのにも温度調節が外にあるタンク部分でしかできないため、「段々お湯が少なくなって温度が下がるから、最初は熱めにして入る方が良い」と言われて入ったところ、「アッチ! アチ!」と火傷しそうになりました(笑)。

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オスマン建築は3階が富裕層向けとなっていて、他のフロアより天井が高く、装飾のあるバルコニーも付いています。これは、エレベーターが普及していなかった当時、階段で上りやすかったため。1〜2階は店舗や事務所など、商業用途に使われています。

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憧れのパリのアパルトマンと、街角の素敵な花たち
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