34万人フォロワーを誇るYouTube「GOROGORO KITCHEN」のMamikoこと井筒麻三子さんが、パリ暮らしの魅力を伝えます。


フランスで暮らしていて、今でも日々「良いなあ」と思うのは、食の豊かさ。ロンドンからパリへ移ってきた際も、隣の国だというのにこんなにも違うか! と驚きましたが、フランスの食事情は今も進化を続けていて、その変化の理由は間違いなく、フランス人が食べることに貪欲だからなのだろうなあ、と。

 

今思い起こすと、イギリス人は食において保守的だな〜と感じることが何度かありました。例えば友人から聞いた話ですが、彼女のパートナーのご両親が家に食事に来ることになり、彼に何を作ろうかと尋ねると「うちの親はいつも食べているもの以外は食べないし、食べられるものが決まっているから」との返事が。じゃあ何を作ればいいの?! と、ものすごくプレッシャーに感じたそう(それでもちゃんと作った私の友人がえらい。そして喜んでもらえたそうで、結末的にはよかったねという話なのですけど)。

 

私が日本に一時帰国していた頃、イギリス人の友人から「日本に旅行に行く」と連絡があったことがあります。美味しいところへ連れて行ってあげなくては! と使命感に燃えて行きつけの和食のお店を予約。ところがいざ一緒に行くと「芋が食べたい」と言い出すのです。「Mamiko、僕はイギリス人だからさ、どうしても芋を食べなくちゃいけないんだ」。

なぜ、美味しいものがいっぱいの日本に来てまで芋?? と思いましたが、その後も「朝からお米は厳しいなあ」「フランスではカタツムリを食べるんでしょ……(自分は無理)」といった発言を聞くうちに、イギリス人は新しい美味しさを開拓しようというマインドがあまりないのかな? と。まあ、たまたま私の友人が保守的だっただけかもしれませんが……。

イギリス人はビールが好き→芋にはやはりビール、だからなの? とちょっと思いましたが、そういう問題じゃないか……。ちなみにフランスでも、ビールの消費量は以前に比べると増えているそう。


次ページ▶︎ 日本の「片栗粉」を探すおじさんに遭遇

パリのマルシェで美味しいもの探し!
▼右にスワイプしてください▼